新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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手術時の縫合法
 皮膚を切る手術を受けた場合、ほとんどが縫合と言って皮膚を縫います。
その際、皮膚を縫う糸はどこの病院もナイロン製のナイロン糸を使用するか、
本院でも使用しているステープラーといって、金属のホッチキスのような器具を使い
皮膚を合わせます。
 本院では、縫い跡が残らないように皮膚を縫合する前に
皮内縫合、もしくは真皮縫合を行っております。
この縫合法により、術後の縫合部の痒み、痛みが少なく
また、縫合した痕も残りづらいといわれています。
 縫合する糸は、溶ける糸(吸収糸)を使用しています。
吸収糸は、30~120日で溶けるものがほとんどで、
縫う場所、縫い方などを考慮し、その都度、変えて縫合しています。
本院でも、吸収糸はいつも10種類くらい、用意して手術に取り組んでいます。
 
 この写真は、腫瘍切除後に皮内縫合を終えた状態です。
人の場合、この後、テープで皮膚を止めて、手術は終了ですが、
動物の場合、そうはいきません。
この後に、数針、ナイロン糸で縫合して終了です。

皮内縫合

 ただ、この縫合をすると多少、手術時間がかかることが問題です。
麻酔に対して問題のあるこ、また、心臓や、内臓に大きな障害を持ち
麻酔時間を気にしないといけない子に関しては、この縫合を割愛しています。

 このように、現在の医療は術後の美容も考え、
縫合法、縫合糸、皮膚の張力などを考慮し縫う時代に入りました。
 手術したあとは、ほとんどの飼主さんが手術部位を見たくなり
また、手術の痕があると、かわいそうな気持ちになります。
自分の傷より、愛犬・愛猫の傷のほうが数倍、心がいたいので
なるべく、手術したことを思い出さないように、縫合できると良いと思っています。

 この子も、現在、抜糸をおこない、
手術痕がほとんど残っていないので、喜ばれています。
 
 お腹を出して寝ていても、手術痕が気にならないとおしゃっています。
少しでも、体の傷、心の傷にならないようになればよいですね。


 
 
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