新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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犬の膵炎
ワンちゃんが吐くことは少なくありません。
しかし、1日に何度も吐くことは、そうそう無いと思います。
 この子は1日に10数回、吐いていると来院されました。
1日に何度も吐く子の一番多いのは、異物です。
2番目には肝炎、膵炎、胃腸炎です。
 飼主さんに、異物の可能性の有無を確認し、念のため、レントゲンを撮らせて頂きました。
異物があるような画像は見られず、内臓疾患を疑い、血液検査を行いました。
病院内で10分ほどで結果が出るので、すぐに結果を見ても多きな異常はありませんでした。
 でも、ワンちゃんは何度も吐いているので、血液検査やレントゲンで見つからない病気を
疑い、エコー検査を行いました。
 エコーの結果、肝臓や、腎臓に異常は無く、
もちろん異物も無く、もう少し、詳しく見ると、膵臓の領域、
またその周辺に異常が認められました。

犬の膵炎

 この画像を見てすぐに分かる方は多くないと思いますが、
膵臓周囲、もしくは血管に異常が認められ、膵炎を疑い、動物専門の検査センターに
膵炎の酵素測定を依頼すると同時に、飼主さんに入院、点滴の必要性があること、
また、手術などの必要性はないことをお伝えし、今後の方針を決めました。

 飼主さんの希望は、遠方からのお越しだったので、通院が難しいこと
また、帰宅しても面倒を見てあげられないことから入院、治療となりました。
 早速、膵炎の検査を依頼し、入院点滴両方を行いました。

 入院をし、翌日には元気になり、吐く回数も改善していきました。
入院から3日目には、嘔吐も無くなり、食欲もあり退院となりました。



 膵炎は、現在、どこの病院でもすぐに膵炎と分かるような検査機器は無く
また、今まで言われていたような、アミラーゼ、リパーゼも膵炎以外でも上昇することから
特異的な酵素ではなくなっています。
 
 本院では、臨床症状、血液検査、超音波検査を行い、これで分かる場合は
飼主さんに超音波増をお見せし、入院していただくことが多いです。
 膵臓の酵素は東京の検査センターでしか検査が出来なく、
また、採血後、数日を要するので、膵炎の診断は時間がかかります。
そのため、超音波検査で可能な限り、診断を付け、治療の方向性を示します。
 
 膵炎は、治療までの時間が大切な疾患ですが、早々の確定診断が難しい疾患です。
そのため、リアルタイムで分かる、超音波検査が有効と思われています。

 まずは、嘔吐、下痢、食欲不振がある場合は、どんな子も膵炎を
念頭においておくことが良いかもしれません。
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