新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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食道チューブの設置(口以外からの食事法)
 犬と猫がご飯を食べなくなった時、
どうにかして食べさせないと体力が持たない場合があります。
たとえば、口、顎などの病気をして、お口から食べさせてあげれない、
また、食欲が無く、あげようとしても顔を背けるなど、人でも同じような事があります。
本院でも、このような事が少なくありません。
 その場合、簡単な方法は、液状にしたフードをスポイト、注射ポンプなどを使い、
強制的にお口に入れる方法、また鼻からチューブを入れて液状のフードを入れたりもします。
しかし、現在、本院では鼻からのチューブ、いわゆる鼻チューブは使用していません。
鼻チューブは簡単で麻酔もいらず、設置が可能ですが、動物が嫌がることが多いです。
特に、猫に鼻チューブを入れると、ストレスと鼻からチューブを入れることにより、
その後、食欲がなくなるケースが少なくないので、この方法は使用していません。

 犬、猫に、栄養を与えないといけない場合、食道チューブを使用することが多いです。
当初、飼主さんからはかなり抵抗がありますが、入れてみるとほとんどの飼主さんから
喜ばれ、また、設置した犬、猫も嫌がらず、良い結果が得られます。
 
 食道チューブは、読んで字のごとく、首から食道に細いチューブを入れ、
胃の手前まで挿入し、チューブを介して、栄養、薬などを入れることができます。
 麻酔までは必要なく、軽微な鎮静のみで設置が可能です。

食道チューブ

このように、左の頬の奥に穴を開け、そこからフィーディングチューブを挿入し、
皮膚から出た先にをチャイニーズフィンガーという方法で結びます。
 これを使用し、飼主さんはお水、栄養剤、お薬などを与えることができます。
飼主さんが心配するほど、動物は嫌がらず気にせず居てくれるので
飼主さんからもびっくりされます。
 猫ちゃんの場合、腎不全、肝リピドーシスなどの疾患の際に役立ちますし、
お薬が苦手で飲ませると、泡を吹いて飲んだかどうだか分からない子にも役立ちます。

 現在、食道チューブは日本ではさほど、多く利用されていないのは
飼主さんがこのような方法をあまり知らされていないのと、動物病院の先生も
されない方が多く居るのが現状なんでしょう。
 確かに、見た目は想像以上に痛々しいですよね。
僕の犬猫でも、これをしますと言われると少し考えますね。
 食道チューブは特に猫に有用な方法で今後、使用頻度が増える治療の1つになると思います。
 こういった治療法もあること、また、使用経験のある飼主さんのお話を聞くと
皆様に喜ばれる治療法の1つなので今後とも本院では飼主さんの選択の1つとして
お話をしようと思います。
 現在、この子も飼主さんも元気にしていらっしゃいます。
また、飼主さんもあれは良い!!と言っていただいています。
もちろん、ワンちゃんも気にせず、着けてもらっていますよ。
 
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