新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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猫の失明(伝染性鼻気管炎)の手術
 人は風邪を引きますが、猫はどうなんでしょうか?
猫は風邪を引きません。猫に風邪のウイルスは無いので、風邪は引きません。
でも、よく動物病院で風邪ですと診断されるのは、猫の風邪といわれる
『猫伝染性鼻気管炎』です。別名『FVR』といわれます。

 今回、猫のFVRに罹患し、角膜炎から角膜潰瘍になり、穿孔し
失明した猫の眼球摘出術を行ったので、紹介します。

 子猫を拾われたことのある方は、ご存知かもしれませんが、
拾われた猫ちゃんのお眼めから目ヤニ、涙が出ていて、
鼻水も出ている子を見たことがあるかもしれません。
 その子は、きっとFVRに伝染しているのでしょうね。
猫のFVRが親猫から伝染することが多く、特に捨てられた猫ちゃんは
親から離れたストレス、環境の変化、食事などの様々なストレスから
発症するものと思われます。
 FVRは一度感染すると、一生にわたり持続感染し、健康な時は
神経節に潜伏感染し、ストレスなどの状況で発症します。

 この子のように、目ヤニ、涙が大量に出て来院されることがあります。
FVR 猫.

この子は1ヶ月前から近くの病院で診察・治療されており、
鼻水はなく、食欲もあったようです。
しかし、治療に反応せず、眼が悪化したため、紹介で遠方から来院されました。
初めて見せていただいた際には、デスメ膜瘤になり、眼が破裂寸前でした。

FVR 猫1

飼主さんに、破裂寸前であること、破裂までは時間の問題であること、
現在の獣医学では、改善が難しいことをお伝えし、手術をお勧めしました。
 飼主さんは治ると思い治療されてきたので、困惑されており、
考える時間が欲しいとのことで、手術は延期となりました。

 数日後、飼主さんからお電話があり、
眼から水のようなものが出て、目が開かなくなった、失明したかもと
あわてて連絡がありました。
 診察をすると、確かに、角膜穿孔していました。
飼主さんも手術が必要と理解されており、緊急に手術となりました。
 手術は、角膜穿孔で、角膜が損傷を受け眼球温存が難しいので、
眼球を切除し、感染症を起こさないよう、眼瞼縫合を行いました。

 
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