新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

椎間板ヘルニア
 椎間板ヘルニアというと、老齢とか太ったとかいうイメージがあると思いますが、
そうではない例が多いことはあまり知られていないので、若く、細い子の症例を紹介します。

 この子は、3歳のMダックス 男の子 昨日から急に後足がふらつくと来院されました。
ダックスで、後足がおかしいというので、触診を行い、胸椎を押すと痛みがあるので、
胸腰椎のレントゲンを撮ってみました。
椎間板ヘルニア 


 胸椎の11~13の椎間が明らかに狭く、その部位を押すと圧痛があるので、
椎間板疾患を疑い、精査を行いました。
 精査の結果、レントゲンの写真と同様に11~13間に椎間板物質が飛び出して
脊髄神経を押しています。
 飼主さんと内科療法を試みるみるより、すぐに手術をしたほうが歩けるようになること、
手術のリスク、今までの成功率などを全てお話し、緊急手術をなりました。

 手術は胸椎11番目から胸椎の13番目まで椎骨をはがし、椎間板物質を取り除きました。
手術中に胸椎13番目と腰椎1番目の間も椎間板物質が飛び出しているので
予防的にその部位も手術を行いました。
椎間板ヘルニア オペ中


 手術は無事、2時間で終了し、脊髄の損傷も少なく、術後には
後足の痛みも出ていました。
 また、翌日には食欲もあり、術後2日目に退院としました。
本院では可能な限り、入院の期間を短くするよう努力しています。
 この子も、ヘルニアの大きな手術でしたが、術後の経過も良く、
また、脊髄の損傷もほとんど無い状況だったので、飼主さんと相談し、
入院したほうが良い点、退院したほうが良い点などを話し合い、
自宅での療養が可能であるということから術後2日での退院となりました。

退院の際には痛みにも反応を示し、良い兆候が認められました。
飼主さんも、手術して2日目で肢に反応が出ているので、喜ばれていました。
この子は、まだ3歳と若く、一生、車椅子もしくは、走れないのは辛く、それも
長いので、早々に手術に踏み切れてよかったと思います。
 椎間板ヘルニアは、内科療法でも改善することがありますが、
内科療法に頼りすぎて、一生、歩けなくなることもあるので、
その判断は獣医師によるところが多いと思います。

 この子のように、手術が必要な場合は少なくないので、
これからも、早期に方針を決めるれるよう、診断、治療までの時間なども
努力するように努めています。

 また、走れるようになる日が早く来ることを願いながら
飼主さんもリハビリに懸命なので、陰ながら私も応援していますね。

 
 
スポンサーサイト

トラックバックURL:

copyright 2005-2007 新千歳動物病院のブログ all rights reserved. powered by FC2ブログ. designed by sherrydays.