新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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フェレットの副腎腫瘍の外科手術
 フェレットの副腎腫瘍は少なくなく
日常の診察でも良く見かけます。

 この子は昨年から脱毛が多く、毛が生えてこないというので検査を行いました。
検査の結果、『副腎腫瘍』と診断していましたが、飼主さんの意向で
手術、治療を延期していました。
お時間もできたというので、再検査を行い、
副腎の腫瘍の大きさが変化ないので、手術となりました。


フェレットのオペ前


 外科手術には、年齢、他の疾患の有無、飼主さんの意思などを
ふまえた上で行っています。
 この子は幸せなことに、4歳、糖尿病、腎不全などの疾患もなく、
飼主さんも病気に対し、良く勉強され手術を行いました。

 手術は、飼主さんの立会いのもと、行います。
まずは、術前検査を行い、問題が無ければ留置といって、
血管を確保いたします。
 その後、吸入麻酔で全身麻酔を行い、毛を刈り、消毒し開腹手術となります。


フェレットの副腎腫瘍 術中1
 
 このように、左の副腎は脂肪にくるまれており、
どこに腫瘍があるのか、どこに血管が走っているのか分かりません。
飼主さんも、この時点で確認していただきましたが、腫瘍が何処になるか
分からないとおっしゃっていました。
 血管を傷つけないよう、慎重に腫瘍と脂肪を剥離し
腫瘍自体をむき出しした状態にしておきます。
 ここまで、出血もほとんどなく、お腹も大きく切りません。


フェレットの副腎腫瘍 2

 副腎腫瘍はこのように、約1cmくらいの大きさになっていました。
後大静脈を傷つけず、血管を結び、切り離します。
この時点で、飼主さんは腫瘍の大きさと血管の走行を見ることができます。
ここまで約1時間です。
 手術は反対側の副腎を確認し、出血を確認した後、
お腹を閉じます。

 飼主さんは、超音波で副腎の大きさなどは見ていましたが、
やはり、目の前に腫瘍を見るともっと早くしておけばと
後悔されていました。
また病理検査結果は『副腎腺癌』と悪性腫瘍でした。

 この子は、術後も元気で、手術から2日後に退院されました。

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