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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 50歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
北海道小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山
   クロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   カヤック
   

 

 

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高齢のウサギの避妊手術
 ウサギさんの避妊手術の多くが6ヶ月未満で行うことが多く、
6ヶ月を過ぎると、子宮周囲の脂肪が子宮の血管が見えなくなります。

 当院でも若い子の避妊が多く、
高齢の場合は、子宮蓄膿症、子宮癌での手術がほとんです。

この子は、一緒に生活しているウサギさんが子宮癌で
手術ができない状態になりました。
同居ウサギも心配になり、急遽、避妊手術を希望されました。

 高齢のウサギさんの避妊は麻酔と腹腔内脂肪が問題になります。
当院では、事前の検査(血液検査、胸部レントゲン)にて
麻酔のリスクを判断します。
検査で問題がなければ、飼い主様に手術の内容をお伝えし、
納得いただければ、手術となります。

 麻酔のリスクを減らすため、
1、吸入麻酔にセボフルレンを使用します。
  多くの病院が使用しているイソフルレンを使用しています。
  イソフルレンは気管刺激があることから
  ウサギさんの麻酔には使用していません。
  セボフルレンの方が高価であること
  麻酔器を別に購入しないといけないことから
  セボフルレンを使用している動物病院が少ないと言われています。

2、ウサギ専用の気道確保システム(V-JEL)を使用する

  下記がV-JELを挿管した状態です。

  P3221627_convert_20200330101304.jpg

  ウサギさんは、犬猫のように気管チューブの挿管による
  気道の損傷、腫れが軽減されます。
  注射麻酔や、マスクより、V-JELの方がより安全に麻酔を管理できます。

3、手術には、半導体レーザー、超音波メス、ラジオ波電気メスを使用する。
  手術をより安全に行うには、術者の手術に対する熟練度もあります。
  さらに、出血などをより少なくする機器も使用します。
  上記のデバイスを使用することにより
  麻酔時間の短縮、縫合糸の削減、出血量の減少などが可能となります。
  
当院では、これらの方法により、日帰りでの避妊手術、
入院を数時間で済むようになっています。
ウサギさんの入院を心配されている飼い主様には、麻酔時間が短いこと
入院時間も少ないことなどで、ウサギさんへのストレスを軽減できると
飼い主様のストレスも軽減が可能になっています。

 P3221622_convert_20200330101422.jpg

P3221625_convert_20200330101339.jpg

 こちらは高齢のウサギさんの摘出した卵巣と子宮です。
このように、卵巣周囲、子宮周囲、子宮動静脈に
脂肪が沈着し、血管などが見えない状態になっています。


 ウサギさんの避妊手術に関して
詳しいことがお聞きになりたい方は、
スタッフまでご相談ください。

  

   
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