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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 50歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
北海道小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山
   クロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   カヤック
   

 

 

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Mシュナウザーの皮膚に発生した巨大付属器母斑の外科手術
 皮膚に発生するイボの中で
非腫瘍で、巨大化するものがあります。

 論文では、下記のように定義されています。
皮膚付属器腫瘍は多彩であり,その由来として 毛包,
さらに脂腺や汗腺など様々な器官が含まれる。
加齢とともに同一腫瘍が多発あるいは
異なる毛包系腫瘍が同時に生じることがある。
(Clarke, J., Loffreda,2002.
Am. J. Dermatopathol. 24: 402–405.から抜粋)

 この子は、以前から背中にイボがあり
徐々に大きくなり、飼い主様と相談し、手術を行いました。

P1301543_convert_20200209082951.jpg

手術は、腫瘍の辺縁で切除し、半日入院で帰宅しました。
 術後は、痛みもなく、順調に回復しました。
病理の結果から付属器母斑(線維性付属器過誤腫)と診断されました。

 付属器母斑は
毛包過誤腫は犬に生じる毛包の過誤腫であり,
その発生は少なく好発年齢,犬種,部位、
病因は明らかにされていない。
皮膚は不整に肥厚し,被毛はブラシ状 を呈し,
典型例では多数の局面あるいは小結節の癒合として観察される。
通常は直径数 cm であるが,経過 とともに拡大し,
四肢全体を侵す例もあると報告され ている。
(奥村順子 著 - ‎2006 日本獣医皮膚科学会より)

 このように、悪性ではなく、腫瘍でも有ませんが
徐々に大きくなります。
当院では、経過を観察することは良いことですが、
発見時より、倍以上大きくなった場合は
切除も視野に入れて対応しています。
 徐々に大きくなる場合、その大きさで
止まることは少ないため、早期の切除も
選択として入れていただくと幸いです。

 この子は、かなり大きく切除しましたが
術後は調子も良く、半日で退院しました。
術後も元気にしています。
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