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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 50歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
北海道小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山
   クロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   カヤック
   

 

 

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糖尿病を患ったボーダーコリーの悪性脂肪肉腫の外科手術
注)下記には手術の画像も含まれます。

 脂肪腫という皮下に発生する腫瘍は
犬の皮膚の下に発生する腫瘍です
日常の診察で、毎日のように発見される腫瘍です。

 この子は、15歳のボーダーコリーで
脇に3cm大のしこりがあり
針生検による病理検査を実施しました。
結果は、良性の脂肪腫と診断されました。
飼い主様は、糖尿病もあるので、大きくならなければ
経過を見たいと手術をしない方向で決定しました。

PC101490_convert_20200120170118.jpg

半年くらいで徐々に大きくなり、数倍になったので
手術を提案させていただきました。

 飼い主様もかなり大きくなったので
手術を希望されました。
糖尿病を患っており、インシュリンも接種していました。

 手術まで、麻酔のリスクを軽減するよう
治療に専念し、手術を行いました。

 手術は脇にある大きな腫瘍と、
腰にある小さな腫瘍の2箇所を同時に切除しました。
麻酔は安定し、手術も大きな血管を剥離、神経を避け
綺麗に切除できました。

PC101492_convert_20200120170214.jpg
PC101494_convert_20200120170257.jpg


手術は問題なく、1時間で終了し、1泊入院させていただきました。
術後は元気、食欲もあり、血糖値も落ち着いていました。
 病理の結果は、悪性の脂肪肉腫と
良性の脂肪腫でした。
 悪性の方は、転移もなく全て切り取れていました。
再発もなく、抗がん剤、放射線治療も必要ありませんでした。
 10日後に抜糸を行い、今は手術した部位を気にせず
生活しています。

 皮膚の下にできる腫瘍の多くが良性の脂肪腫ですが、
中には、悪性の脂肪肉腫も混ざっています。
針生検では、良性と診断されることもあるので
当初の大きさから、倍になった時点で
手術を行うことをお勧めしています。
 脂肪肉腫は当初、良性の脂肪腫と同じ挙動をとりますが
徐々に硬くなり、変化してきます。
早期の手術により完治する腫瘍なので
手術をしない場合、病理検査だけではなく、
経過を確認することをお願いしています。
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