しかし、歯が折れたかもと来院される方は結構いらっしゃいます。
この子も、歯石の予防と歯石除去に良いと
牛のスモークした蹄を薦められ、与えていたそうです。
飼主さんが帰宅し、血が床に落ちているのに気づき
病院に来院されました。
お口の中を確認させてもらうと
このように奥歯(上顎第4前臼歯)が折れていました。
そこからの出血でした。

このように破折片が歯肉内まで入り込み平板破折を認めました。
この破折は歯肉内 約6mm入り込んでいたため、飼主さんに修復は不可能と伝え
抜歯が必要なことを了解していただき、抜歯となりました。
このように、歯が折れただけで、すぐに抜歯の必要性はないのですが、
歯肉内に5mm以上、入った場合は抜歯が必要といわれています。
今回の問題は、犬の歯が丈夫で骨でも何でも噛み砕くことができると
思われている点です。
犬は骨も砕きますが、熱の入った硬くなった骨は砕けません。
骨は熱が入るまではかなり弾力もあり、砕けることも可能です。
しかし、熱が入った途端、歯、以上に硬くなり、このように折れるのです。
日本では、熱の入った骨、蹄が売られていますが、
少なからず、お勧めはしません。
厩舎の犬が蹄鉄の装着の際、削った蹄を食べているのを見ますが、
あれは、熱が入っていないので問題はありません。
この子のように抜歯せずに、歯をまるく削っただけで、
問題ない子もたくさんいますが、大型犬になればなるほど
ひどい、破折の子が来院されます。
おやつを与えるのも、慎重に。
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