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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
札幌小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   

 

 

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栄養が取れないダックスの食道チューブフィーディング(食道栄養チューブ)の設置
 様々な問題で食事を取れない患者さんが来院されます。
顎の骨折、腫瘍、開口障害など多岐に渡ります。
この子は、食に興味がなく、低脂肪の食事を食べず
薬も与えることが難しいダックスです。
飼い主様は、なんとか元気になって欲しいので、
無理にでも食事を口に入れたり、薬を飲ますのですが、
犬は飼い主様の思いとは別で、嫌がって食事も口にしません。

 困り果てた飼い主様から、なんか良い方法はないのか?と
ご相談を受けました。
薬を嫌がる子には、薬を飲ます液体、おやつなども
販売されていますが、アレルギーなどのの問題で、
薬に混ぜることができない子がいます。

その場合、フィーディングチューブを設置します。
フィーディングチューブとは、強制的に口以外から
食道、胃に栄養、水分、薬などを入れるためのチューブです。
 
1、鼻チューブ
2、咽頭チューブ
3、食道チューブ
4、胃チューブ
5、経腸チューブ
などがあります。

 今回は、抜けにくく、食事も入れることが可能な
3、食道チューブを設置しました。
食道チューブの特徴は、食道内にチューブを設置することで
設置は簡単で、耐久性もあり、長期(数週間ー数ヶ月)維持が可能です。
鼻チューブ、咽頭チューブより太いサイズのチューブが入ります。
サイズ
鼻チューブ:5Fr
咽頭チューブ:5~8Fr
食道チューブ:14~16Fr
(数字が大きいほど、太くなります)
維持期間も長いので、安心して使用できます。

P8291355_convert_20190906172432.jpg

 設置には、軽度の鎮静が必要ですが、
設置は、20分くらい終わります。
入院は多くの場合、必要はありません。
設置して、24時間はチューブからの栄養は与えないように
していますが、飲水などは可能です。

P8291357_convert_20190906172349.jpg


 設置後は、テープと伸縮包帯で
犬の体に巻きつけておきます。
食道チューブの設置には、チューブが1週間以上、必要な場合
液体以外にも薬、缶詰をミキサーでゼリー状にすれば
投与可能なので、飼い主様の大変さもありません。

 見た目が、かわいそうなので
なかなか、処置まで行かないこともあります。
薬の投薬、食事を食べてくれないなどで
困った際は、フィーディングチューブの設置を
考えても良いのかもしれません。
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