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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
札幌小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   

 

 

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犬の乳がんの外科切除領域
 乳がんは、犬、猫、モルモットと多い腫瘍です。
特に、若い頃に不妊手術を受けていない子に多く発生します。

 この子は、子宮蓄膿症の手術の際、
乳頭の頭側に腫瘤を認めました。

P5091146_convert_20190708085235.jpg


飼い主様には、念の為、腫瘍を生検し病理に検査を依頼しました。
病理結果は悪性の腺がん(乳がん)でした。
同時に検索したリンパ節には、転移像は認めず
孤立性の腫瘍でした。
手術は、病理の結果と、腫瘍の直径から
部分切除を行いました。

 現状、乳がんと診断されたば場合、
片側5個あるうちの乳頭をどこまで切除すべきか難しい判断です。
再発予防を考えるなら、片側摘出手術を行うべきでしょう。
片側の場合、腋下リンパ節を含めた第1乳頭から鼠径リンパ節を含めた
第5乳頭まで切除します。
切除時間はすぐに済みますが、縫合とドレーン設置で時間がかかります。
動物の大きさによりますが、1時間から2時間かかります。

 乳腺がんの大きさにより
切除領域を決定する事も報告されています。
この子は、大きくなっていますが、良性の腫瘍です。

P5041135_convert_20190708085139.jpg

 論文的には、
乳腺腫瘍のステージ分類は
ステージ    犬    猫
  1 <3cm <2cm
  Ⅱ 3−5cm 2−3cm
  Ⅲ >5cm >3cm
  Ⅳ N1    M1
  Ⅴ M1    ー

 上記から悪性乳腺腫瘍の場合、早期に治療を開始することが
勧められています。
 乳腺腫瘍も他の腫瘍と同じで
手術するしないとは別に、検査だけでもしておくことを勧めています。
検査は、鎮静にて行えます。
時間も30分くらいで終了します。
ほぼ毎日、病理検査を行なっています。
検査結果は1週間くらいで出ます。
結果は、報告書として飼い主様にお渡ししています。

 イボがある、気になるかたは
検査を検討してみても良いのでは。
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