下記には手術の画像が含まれます。
Fブルドッグが、数年前から飼育頭数が増えています。
愛くるしい仕草と、あの愛嬌に惹かれる方が多いのも納得できます。
Fブルドッグは、皮膚病を始め、脊髄疾患の多い犬種としても
有名で、この子も、ある日突然、発症しました。
正月早々に、元気が無く、おとなしいと近くの病院に行かれ
脊髄疾患では?と痛み止めの注射と内服薬をいただいていました。
注射は効果があるのですが、内服にしてから、あまり効果がないのか
飼い主様も心配になり、来院されました。
診察台の上でも、元気が無く
首を触ると嫌がります。
この子は、痛みがないのか、キャンと鳴くといった症状はありません。
レントゲンと神経学的検査にて頚椎に問題がありました。
犬種的には、頚椎のヘルニア、脊髄空洞症などのキアリ奇形などを疑います。
飼い主様は、経過が長いので、
診断をつけて、早く痛いのを治して欲しいとおっしゃいました。
MRIを撮影させていただき、頚椎に椎間板ヘルニアを認め、
脊髄腔が圧迫されていることを確認しました。
MRI画像から、手術適応と診断しました。
手術は、圧迫している椎間板を除去し減圧を行いました。
頚椎の手術は、減圧を目的とした手術が多く、
この子も、椎間板物質を除去するとともに
脊髄の圧迫を解除することを行いました。
手術時間は、2〜4時間ほどです。
入院は、2〜3日必要です。
Fブルは頸椎が大きこともあり、手術時間が
4時間ほどかかりましたが、無事終了しました。
手術後、2日に退院となり、自宅での内科療法になります。
頚椎の椎間板ヘルニアは、手術が難しいこともあり
どうしても内科療法になりがちですが、早期に画像診断を行い
外科適応であれば、行うことをお勧めしています。
手術後、元気になり、
今では、手術以前の状態に回復しています。
頚椎の痛みは、飼い主様も心配な疾患で
どうにかして欲しいと思う気持ちが強く、
この子は、早々に診断、手術となり、飼い主様も安心されていました。
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