新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会

妻、子供、犬4頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   

 

 

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腎臓病の尿タンパク・クレアチニン比(重症度評価)
 犬と猫の腎臓病は多く、
特に7歳以上の子に多く発症しています。
猫に関しては、寿命が延びていますが、
死亡原因の1位、2位の疾患と言われています。

 腎不全は、早期発見早期治療と言われています。
早期発見には、血液検査、尿検査、超音波検査が有用です。

 その中でも、尿検査が重要です。
尿検査では、特に尿タンパクの出現を精査します。
 今までは、尿タンパクのみ計測していましたが、
定量的にタンパク尿を評価する方法として、
尿タンパク:クレアチニン比(UPC)を測定します。

 UPCは、IRISのガイドラインでは最も、正確にタンパク尿を
測定できる方法としています。
 UPCの測定は、現在の獣医療で正確に
タンパク尿を測定できる方法ですが、今まで
検査センターなどの外注検査を行っていました。
 最近、動物用の検査機器が発売され、
簡易に院内検査が可能になりました。

 当院では、通常の尿検査を行い、
尿タンパクが2+以上の個体には
再検査とともに、こちらの機器で
UPCを測定しています。
 
5581_e2.jpg

 猫の慢性腎不全の症例では
UPCの上昇が腎不全の悪化や予後と
関連しているため、必ず通常検査でも行う必要があります。

 尿タンパク:クレアチニン比の評価基準
http://www.idexx.co.jp/pdf/ja_jp/smallanimal/reference-laboratories/JP-SAH-RL-SDMA-IRIS-cat.pdf

 犬 猫 備考
<0.2     <0.2       蛋白尿なし
0.2-0.5 0.2-0.4     ボーダーライン
>0.5 >0.4        蛋白尿

このように、今までは血液検査を中心に腎不全の治療を進めてきましたが
腎不全の予後には、尿タンパク、特にUPCの方が重要であることが
理解していただければ幸いです。

 唯一の問題が、
尿を採取できないと、検査ができないところです。

 腎不全が心配、腎不全を患っている子には
初めからUPCの検査をお勧めします。
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