新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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ハムスターの乳腺腫瘍の外科手術
 1歳くらいからハムスターの皮膚にイボができてきます。
皮膚の表面にできる腫瘍もあれば、皮膚の下にできる腫瘍もあります。

 今回、来院されたハムスターは皮膚の下にイボがあり
大きくなったと来院されました。

 お話を聞くと、近くの病院に行ったところ
腫瘍であると診断されたが、手術は難しいと
言われ、本院に来院されました。

 腫瘍は左脇にあり、筋肉を巻き込んで
大きくなっていました。
飼主さまに、抗生剤の投与をお願いし、
1週間、様子を見ましたが、徐々に大きくなったという事で
手術を行う事となりました。

 手術は、手術中と麻酔が覚めるまで
院内でお待ちいただきました。

急に大きくなった要因は、腫瘍に栄養を与える
血管が豊富で、手術は丁寧な止血と、剥離を行いました。
結果、手術は、約30分で終了しました。

 P1060080_convert_20160801163819.jpg

 手術後は、すぐに覚醒し
10分後には飼主さんにお返しできるまで
回復していました。

P1060081_convert_20160801163841.jpg

 手術した腫瘍は、このように
かなり大きく、時間もかかりましたが
無事に切除が可能でした。

 当院では、可能な限り
手術が終わり次第、お返しをしています。
 この子も、開腹していないので
すぐに帰宅となりました。

 腫瘍は、良性の乳腺腫瘍でした。
ハムスターの乳腺腫瘍は外皮系の腫瘍では多く
良性の腫瘍が多いので、大きくなる前に切除を勧めています。
犬、猫、ウサギなどと異なり術前の病理検査が難しいため
手術も難しくなりますが、早期であれば問題なく
切除が可能になります。

 食欲、元気があるうちに
外科的な治療をおすすめします。
下記に、ジャンガリアンハムスターの乳腺腫瘍の
論文を掲載しておきますので、参考にしてください。

ハムスターに自然発生した乳腺腫瘍12症例を形態学的に検索したところ、単純腺腫、管状乳頭状腺癌、複合癌の3つのサブタイプが明らかにされ、全症例において、大半の腺房構造内に顕著なアポクリン分泌が認められた。さらに免疫組織化学的に12症例中、10症例の腫瘍性乳腺上皮はARに陽性を示し、全症例はPRに陰性、ERαは5症例で陽性を示し、性ホルモンの関連についても明らかにした。本動物種の自然発生乳腺腫瘍を形態学的、免疫組織化学的特徴を述べた初めての報告はである。( Kondo.H.veterinary pathology.2008)
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