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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
札幌小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   

 

 

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骨吸収を伴った爪にできた扁平上皮癌の外科手術
 犬の爪の処理を怠ると、爪が折れたり
剥がれたことがある飼主さまは、多くいらっしゃると思います。

 この子も、爪を切るタイミングが無く
長い状態が続いたようです。
 飼主さまが帰宅し、家の中が血だらけになり
本人も舐めていたようです。

 心配で、当院に来院されました。
爪から出血を伴い、炎症も伴っていました。
すぐに止血と、抗生剤の投与を行い
経過を見ることになりました。
 出血はすぐに止まったのですが、傷が治らず
病理検査を行うこととなりました。
 病理の検査は、炎症と言うことでしたが、
臨床像と異なることから手術を提案しました。

 P1050887_convert_20160329181742.jpg

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 15歳、心臓病を持っていることから
飼主さまも、手術には二の足を踏んでおり
ためらっていましたが、レントゲン写真で骨吸収を
認めたため、悪性の腫瘍を考え、飼主さまとよく話をしました。

 飼主さまも、心配だけど愛犬が痛がり、
歩くことも大変になってきていたので、手術立ち会いの元
手術をする事になりました。

 手術は、麻酔管理と、疼痛管理を徹底し
手術器具も半導体レーザー、電気メス、などを駆使し
短時間で終わるように用意しました。

 手術は40分で終了し、翌日には帰宅が可能でした。
術後から、元気で食欲もあり、飼主さまも喜ばれていました。
 術後はこのように、なっています。

P1050893_convert_20160329182733.jpg

 術後、3日からは足を着いて歩けるようになり
すこぶる元気になり、飼主さまの顔も、険しさが無くなっていました。

 病理の結果は扁平上皮癌で、腫瘍マージンも十分でした。
さらに、脈管侵襲もなく、再発、転移もほぼ無い事が確認できました。

 抜糸は、14日後に行い、その頃には
散歩も出来るまで治っていました。

 手術に踏み切るには、年齢、持病などが心配だと思います。
担当獣医師と相談の上、麻酔のリスク、手術の危険性などを
話し合い、一番良いと考えらる方法を選択してください。

 指の扁平上皮癌は爪下扁平上皮癌が最も多く、爪下上皮以外に由来するものは少数です。
犬種はラブラドールレトリバーやフラットコーテッドレトリバーが多い印象がありますが、
ミニチュアダックスやビーグル、シーズーなどにも発生が見られていますパソラボから転載)。
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