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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 50歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
北海道小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山
   クロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   カヤック
   

 

 

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Mダックスの肝臓がんの外科手術
 Mダックスも、高齢の子が増えてきました。
高齢になると、人と同じように腫瘍で来院される子も多くなります。

 腫瘍の疑いで診察をして、腫瘍と診断されることが
ほとんどですが、ほかの検査を行っている時に、
腫瘍を見つけることもあります。

 今回のMダックスは14歳と高齢で、ほかの病気で来院し
血液検査を行い、貧血が見つかりました。
貧血の原因を特定するため、お腹の超音波検査を行いました。
 超音波検査で、肝臓も検査した際、
肝臓に直径6cm大の大きな腫瘍が見つかりました。
同時に行った、血液検査では、肝臓の酵素はすべて正常でした。
 肝臓腫瘍の多くが、軽度~中等度、肝数値が上昇しています。

肝臓腫瘍 縮小

 
 犬の肝臓腫瘍の多くが、転移することは少なく
孤立性の腫瘍として認められます。
 肝臓の腫瘍の多くが肝臓がんで、レントゲン、超音波検査にて
見つけられることが多い腫瘍です。
 早期に発見できれば、肝葉切除で
予後はよく、完治が可能です。

 今までは、肝臓腫瘍は進行が遅いため
手術を進める獣医師が少なかったですが、
現在では、早期に発見でき、CTもしくは、MRIにて
外科適応か判断もできるようになりました。

 手術は、慣れた外科医が行えば
出血も最低限に抑えられ、1~2時間程度の手術で終わります。

 現在、肝臓の腫瘍の多くは、術前検査で
針生検を行うことが少なくなりました。
 以前は、肝臓がんの診断を行うために
腫瘍に針を刺して、病理検査を行っていましたが、
肝臓の細胞を針で刺すと、変形したり、壊れたりして
診断が難しいことが多く、診断ができないことが多くあります。

 当院でも、画像診断で肝臓がんを診断することが多くなっています。

 肝臓がんの手術は、術前により多くの情報を得ることにより
より安全に行えます。
 血液検査(凝固系)、画像診断(MRI,もしくはCT造影)
これらは、必ず必要な検査になります。

 肝臓がんの場合、ほとんどが
肝葉切除を行うため、血管の走行が気になります。

 肝臓がんの内科療法はほとんど効果がなく、
どちらかというと緩和療法になります。
 
 肝数値が少しでも高い、中高齢のワンちゃんは
早期に超音波検査を行うことをお勧めしています。
 定期的な健康診断にも超音波検査を行うことも
重要かもしれません。
 
 この子は、手術が1時間で終了し、
3日後に退院となりました。
 
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