新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

慢性経過したソケイヘルニアの外科手術
 人と同じように鼠蹊・鼡径(そけい)ヘルニアというものが
イヌでもネコでも発症します。
 鼠蹊とは、左右の大腿部の付け根にある溝の内側にある下腹部の中央にある三角形状の部分。解剖学的には恥骨の左右の外側・股関節の前方部にあたる。参考資料より)


 この子は、生まれたあと、ほかの病院で経過を見ていたのですが、
急に大きくなり、心配で来院されました。
 初診時は、このようになっていました。

 そけいヘルニア 術前

 興奮したり、吠えたりするとさらに大きくなるようです。
この子は、年齢も14歳と高齢で、心不全も持っているため、
手術をしない方向で話をしていましたが、飼主さんの希望で手術となりました。
もちろん、術前検査を行い、麻酔のリスクを考え、手術となりました。

 手術は、ヘルニアの直上から切開するのではなく、
お腹の真ん中を切開します。これは、術後、手術した傷が
気になりにくいと点からです。人の場合、お洋服を着れば気になりませんが、
イヌやネコの場合、術後、傷が気になることが多いようです。

 手術は、麻酔の管理を行い、陽圧呼吸下で行いました。
皮膚を切開し、ヘルニアを見てみると、お腹の中の脂肪が
ヘルニア孔から出ていました。

 そけいヘルニア 術中 1

 そけいヘルニア 術中 2

 このように、直径2.5cmの穴からお腹の中の脂肪を含め
出ていました。
これを、お腹の中に入れて、ヘルニア孔を閉じてしまいました。
約1mm幅で縫合し、再度、脱出しないように閉じます。
しかし、この鼠蹊部には血管も通っているので、若干の穴をあけて
縫合しました。

 ソケイヘルニア 術中 3

 以上の手術で30分くらいでした。
手術後は、その日に帰宅していただき、夜ご飯はしっかりと食べたようです。
術後から吠えても問題無いようで、元気にしています。

 飼主さんは以前から、気になっていたものが無くなり
気も楽になったとおっしゃっていました。
もっと、早くに種手術をしておけばともおっしゃっていました。

 元気に吠えれるようになって良かったですね。
スポンサーサイト

トラックバックURL:

copyright 2005-2007 新千歳動物病院のブログ all rights reserved. powered by FC2ブログ. designed by sherrydays.