新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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肝臓に癒着していた脾臓の腫瘍
 毎日、様々な病気で来院されます。
この子は、15歳になる、雑種のワンちゃんで、
先ほどまで元気で、食欲もあり、別に病気なんて無いと飼主さんは
思われていたようです。
 でも、自宅で急にいきなり倒れて来院されました。

 診察台では、しっぽを振って、喜んでいますが、
実際は、低血圧になり、虚脱をお越し来院されたのです。
 人と同じように、犬や猫にも高血圧、低血圧があり、
動物の血圧を専用で測定する器具も発売されています。
 飼主さんに、血圧の低下による、虚脱であることをお伝えし、
低血圧になる、原因を何点か説明し、年齢、犬種、今までの病気などから
考えられる疾患をお話しました。

 血液検査、レントゲン、超音波検査にて虚脱の原因が分かりました。
虚脱の原因は、脾臓の腫瘍でした。
脾臓は、後大静脈の近くで肝臓と癒着し、直径8cm大になっていました。
 手術前検査のときは、さらに、心電図を行い、手術をしますが、
今回は、虚脱を伴い、さらに、超音波検査で肝臓に癒着を起こしているため、
事前に、CT検査も行いました。
 結果は、他の臓器への転移も認めず、さらに、後大静脈への癒着もありませんでした。

術前検査では、軽度の貧血と悪性を示唆する病理結果が出ていましたが、
手術に問題は無いので、手術が行われました。
 手術中の写真になります。

脾臓腫瘍 腹内

切除した脾臓はこのように、大きな腫瘍ができており、
病理検査に出しています。

 脾臓腫瘍 病理

現在は、無事に退院され、元気に過ごしています。
飼主さんも、今まで元気に過ごしていたのに、急に倒れてビックリされたと思います。

 元気だから、病院に行かないというのは、人も同じですが、
ある程度の年齢になったら、人と同じように、健康診断を行うのも良いかもしれませんね。

 でも、病気が分かるのが怖いという方もいらっしゃるので、
そのあたりは、微妙でしょうか。

 発症の日に診断が付き、手術も無事に終了し、
1日の入院で済んでよかったですね。
飼主さんも15歳の高齢なので、手術に関しても心配されていましたが、
退院後も元気に過ごせているので、安心されたようです。
抜糸まで、ご自宅でゆっくりとしてくださいね。
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