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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
札幌小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   

 

 

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乳腺腫瘍
 犬の乳腺腫瘍は本院では毎月、手術をしている良く見る腫瘍のひとつです。
ほとんどの飼主さんがお腹にしこりがあると来院されます。
中には超音波検査、皮膚炎などでお腹の周りの毛を刈ったときにしこりを見付けます。

 乳腺腫瘍とは何ぞや?というと。
乳腺に出来た腫瘍です。
そのままですが、犬には普通、片側に5個の乳頭があり、
その下に広がっているのが乳腺という組織です。
ここにしこりができるというものです。
 この乳腺腫瘍は統計では半分が悪性、半分が良性です。
乳腺腫瘍にならない予防法は若いときに不妊(避妊)手術を受けることです。
 下記に統計を書いておきます。

 初めての発情が来る前に不妊をすると・・・・発生率   0.05%
 2回目の発情までだと・・・・・・・・・・・・・・・・・発生率   8.0%
 2回目の発情以降だと・・・・・・・・・・・・・・・・・発生率  26.0%

 いかがでしょうか?
この統計を見ると2回目の発情まで(約1歳まで)にしておくと
将来、乳腺腫瘍にならないといっても過言ではないのですね。
 本院ではこの統計を提示し、不妊なども考えてもらっています。
不妊をお勧めしているのではありませんが、飼主さんにとって
必要な情報を提示しています。

 下記は、本院で乳腺腫瘍の手術をした症例です。
特に片側全て切除した症例です。
結構、痛々しいですが、術後はみんな元気にしています。

乳腺腫瘍

乳腺腫瘍2


 この子達は術後は痛み止めを使用し、なるべく痛みをコントロールしました。
飼主さんからは思ったよりも痛くなく、元気だといわれます。
でも、本人は結構痛いんだと感じるので、なるべく痛みのコントロールをさせてもらっています。

 乳腺腫瘍の手術は上記のような片側を全部取る手術だけではなく、
部分切除といって、しこりとその周囲3cmだけ取る手術もおこなっています。
 どちらかというと、部分切除を望まれる飼主さんが多いようです。
どちらが良いのかは悪性、良性、浸潤度、なども考慮して、
飼主さんと話し合って、手術のタイプは決めております。

 お腹をさすってマッチ棒の頭くらいのしこりが無いか
確認してみては?いかがでしょうか。
悪性の乳腺腫瘍だけではなく、乳腺の過形成、乳腺炎などの病気もあるので、
落ち込まず、病院にいらしてください。
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