脂肪腫があります。
脂肪腫は、読んで字のごとく、
脂肪細胞が腫瘍化した良性の腫瘍です。
まれに悪性の脂肪腫もありますが、
ほとんどが良性と言われています。
脂肪腫は、術前診断が簡単で
触診と針生検(病理検査)で可能です。
この子も、皮下にイボができて
来院され、病理検査で脂肪腫でした。
飼主様には、すぐに手術を行っても良いし
経過を見て、大きくなるようであれば、
手術しましょうと話をしていました。
その後、半年経過し、大きくなったので
手術をして欲しいと来院されました。
触ると大きくなっていたので、手術を行うこととなりました。
術前に毛を刈ってみてびっくり。
かなり大きく腫大していました。

飼主様は、毛の上から触るので
大きくなっていることに気づきにくいのでしょう。
手術は、ここまで大きくなっている場合、
皮膚も一部、切除します。
大きくなると、筋肉の下に浸潤するので
大きくなっても気付きにくいようです。
手術は簡単で、このサイズでも
1時間で終了します。
入院も半日でよく、夜から食事も取れます。
抜糸は、7〜10日くらいで行います。
手術費用は、手術時間、難易度により異なりますので、
飼い主様と担当獣医師と事前に相談の上、手術を行っています。
腫瘍を見つけたら、病理検査、治療法の選択、治療もしくは
経過観察と覚えてください。