新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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寒くなると多くなる椎間板ヘルニアの外科手術
 (ご注意)下記には手術画像が含まれています。
犬の椎間板ヘルニアはMダックスに多く、
当院でも椎間板ヘルニアの手術の多くがMダックスです。

 12月になってから
椎間板ヘルニアの診察が多く
診察した症例の約5%がMRIやCTなどの画像診断を行います。
 手術を決断するのは、画像診断と神経学的検査によります。

 ここ数年、多発性の椎間板ヘルニアと、
再発症例が多く、以前、内科療法にて改善したけど、
今回は、改善しないと来院される症例です。

下記の症例も多発性で2〜3カ所
片側椎弓切除術を行った症例です。

 P1060304_convert_20161227224718.jpg

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 初発で、手術まで行う子は少なく、
1〜2年前に椎間板ヘルニアの治療を行った子が多く
半数が多発性といい、ヘルニア物質の突出箇所が一カ所以上で
あることが多く認められます。

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 今月に行った症例の70%は多発性でした。
以前は4〜8歳の子が多く、8歳上の子は少ない状況でした。
現在は、10歳以上の子も手術適応になっています。
 
 当院では、手術の決定は、ステージ分類だけではなく
痛み、再発の有無、発症からの時間などを考慮し、治療法を
決定しています。
 
 椎間板ヘルニアは、一生を左右する病気です。
早期の正確な診断が必要で、飼主さまにも正確な説明が必要な疾患です。
 そのためには、早期の検査が必要です。
多くの場合、手術になることは少ないので、
安心して検査、説明を聞いてください。

 多くの飼主さまが、安心して検査を受けれるように
こちらも日々、勉強をしています。
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猫の腎不全を伴った重度歯周病の全顎抜歯治療
 猫の歯周病と診断された場合、
抗生剤、ビタミン剤、ステロイドなどを処方される場合がほとんどです。

 この子も、重度の口内炎、歯周病があり、
食べたいけど、口が痛く、食べれない。
さらに、よだれも出ると飼主さまが来院されました。

 お口の中を診察すると、
重度の口内炎を起こしていました。
抗生剤や抗炎症剤で、改善はするものの
口内炎が治癒しませんでした。

 この子は、腎不全も重度で、
以前の担当獣医師から麻酔は難しいと
言われており、抜歯などの外科処置を諦めていました。

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 歯周病の治療には、内科療法と外科療法の2種類があります。
今回は、内科療法での限界を感じ、外科療法を行いました。

 外科療法:歯石除去(スケーリング)
        全臼歯抜歯と全額抜歯

 全臼歯抜歯と全額抜歯とそれぞれに論文が発表されているが
可能であれば、全臼歯抜歯を行い、改善しない場合は犬歯を抜くという方法が
良いと考えられています。

 理由として、95頭の猫を対象にした論文では
         全臼歯抜歯と全額抜歯との差は認められなかった(Jennings MW,2015)。
         下顎犬歯を抜歯する際、下顎骨の骨折を伴うこともあるため、
         高度な技術が必要であるためである。

 この子は、飼主さまと相談し、二度と麻酔をかけたくないということで
全額抜歯を行いました。

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 全額抜歯は、犬歯を含めた全ての歯を抜きます。
時間的には、1〜2時間かかります。
 この子は、腎不全があるにもかかわらず、
1時間半も頑張ってくれました。
 飼主さまも、心配で麻酔が覚めるまで
病院の中で待っていました。

 術後は、数時間、点滴を行い
すぐに退院となりました。
 
 術後から、1週間くらいで
疼痛と、炎症が治まってきました。
体重も、炎症の治癒とともに増えてきました。

 このように、内科療法での改善が認められない場合は
外科療法も選択の一つになるかも知れません。

 内科療法での改善が認められない場合、
担当獣医師にご相談してみるか、他の治療法を
確認してみてください。

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