新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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ウサギ消化器症候群の外科手術(RGIS)
 食欲が無く来院されるこウサギさんが、来院されます。
きっと、皮膚病と同じくらいの確率で来院されます。

 食欲が無い原因の多くが歯科疾患と消化器疾患だと言われています。
ウサギの食欲不振は、多種多様で、原因が一つとは限らないことが多くあります。

 今回、ウサギ消化器症候群(RGIS;Rabbit Gastrointestinal
Syndrome)の治療で外科手術を行いました。

 この治療には、飼主さんの熱意と協力が必要だったので、
飼主さんの強い思いが病気を治した思われるので、ブログにしてみました。

 オスのうさぎさんが、数日前から食欲が落ちて、便が少なくなったと来院されました。
血液検査、レントゲン、口腔内検査でRGISを疑い、点滴などで内科療法を行うも
改善しませんでした。
 そこで、飼主さんの同意を得て、造影剤検査を行いました。
造影剤というと、『バリウム』を思い浮かべるかと思いますが、
本院では、6年前からバリウムを使用せず、ヨード系のガストログラフィンを使用しています。
この造影剤は、無色透明なので開腹時にも、外科的な処置に支障を与えないので
ウサギさんにも、犬猫にも使用されています。
 こちらの造影剤を飲んでもらい、30分後、60分後と撮影し
造影剤の流れを見ます。
この子は、24時間経過しても、胃から腸に流れず胃閉塞が疑われました。

 飼主さんと相談し、外科手術を選択させていただきました。
手術は、血管を確保し、点滴、鎮痛剤の投与を行いました。
手術は約1時間で終了します。

 手術は胃の中に大量に貯留した毛を取り除きます。

 うさぎ 術中 1

 胃の一部が見えています。
胃の壁が出血しており、炎症を起こしていました。
 手術は胃を腹壁から出して、毛を取り出すくらいの
切開を行いました。

 うさぎ 術中 2

 胃の中から毛を取り出します。

 うさぎ 術中 3

 うさぎ 毛球
 
 胃の中から取り出した毛玉は、想像していた以上に
大量のものが出てきました。
これらは全て『毛』でした。
本当に、大量に溜めていたようです。

 うさぎさんは麻酔管理が犬や猫に比べ、難しいと言われています。
この子は、麻酔の管理も安定していました。
手術後、2日目に退院となりました。
術後、すぐに元気になる子もいますし、お時間がかかる子もいます。

 本院では、年々、ウサギさんのRGISの手術は減っています。
ほとんどが、内科療法で改善します。
 今回も、飼主さんと話合い、手術となりました。
手術がベストではないので、担当獣医師と相談のうえ、
治療法を決めることが重要です。

 

 
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重度の角膜障害(デスメ膜瘤)にコンタクトを使用した治療
シーズーの角膜潰瘍は多く、
失明まで重症化することも少なくありません。

 犬の角膜潰瘍の治療は内科療法と外科療法に分かれます。
内科療法は、抗生剤の点眼、角膜保護剤の点眼、自己血清点眼などがあります。
外科療法にはフラップ、角膜切開術、角膜移植などがあります。

 内科療法には限界があり、特に深在性の角膜潰瘍の場合、
内科療法では治癒しないことが多く、今回も内科療法に反応がありませんでした。

 外科療法には、麻酔、もしくは鎮静でできるもの、
また、点眼で目の表面麻酔で行えるものまであります。
 
 特に、基礎疾患(心臓病、腎臓病など)を持っている子に
麻酔をかけることは負担になるため、動物用コンタクトレンズが
開発されました。

 メニコンという、人でも知られた医療メーカーから
動物用コンタクトレンズが発売されています。
 そこで、今回、進行した角膜潰瘍の子に使用してみました。

詳しくは、下記のアドレスに掲載されています。
http://www.meni-one.com/cont/doctor_o/index.php?content_id=5

 この子は、デスメ膜まで達した、重度の角膜潰瘍です。

 デスメ膜瘤1

角膜潰瘍には痛みが伴うので、手術までの間の痛みを軽減するため、
もしくは、手術が受けれない症例には有用かもしれません。

 

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