新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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猫の里親さん募集のお知らせ
 猫の里親さん、募集中です。

 以前から外猫に餌を与えていた方が
冬が寒くなるので、どなたか里親さんになっていただけないかと来院されました。

 この子です。
保護された猫


 推定年齢は 6~8歳
 メス猫(避妊はされていないと思われます)
 猫のFIV陽性(血液検査済) 白血病は陰性 
 
 このように、病気を持っていますが、
一生、家族の一員として飼っていただける方を募集します。
この子は人馴れしており、病院でもおとなしい良い子です。
保護された方も冬になるので、このままでは・・・と思い保護されたようです。

 もし、飼ってあげられるという方がいらっしゃれば
病院のほうまでご連絡ください。

    
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猫の子宮蓄膿症
 「お腹が大きくなったので、太ったと思っていた」猫ちゃんの飼主さんが来院されました。
その猫ちゃんのお腹をみると、確かに大きなお腹です。
でも、よく見ると、背中は骨が見えるくらいなので太ったというわけではなく、
お腹が出てきたということなので、飼主さんに「お腹の中に何か問題があるかも」と伝え
 早速、飼主さんも立会いの下、超音波検査をさせていただき、
子宮に液体が溜まっている画像が見つかりました。
 

   猫の子宮蓄膿症 術前

 飼主さんには「お腹が腫れている原因は子宮の中に液体が溜まっているからですよ」と
伝え、手術が必要なこと、急いだほうがよいことをお伝えし、その日に緊急手術となりました。
 飼主さんも立会いのもと、手術をさせていただき、
お腹から大きな子宮を取り出し、無事、2日後に退院となりました。

   子宮蓄膿症 術後

 人の手と比較するととても大きな子宮で
重さは1.0kgもありました。

 こんな子宮をお腹の中に持っておいて
症状が無かったほうが不思議ですが、
飼主さんは年取って、お腹が垂れてきた、太ったと思っていたそうです。

 実際はお腹の中に液体を溜めて生活してんですね。
犬の子宮蓄膿症は多く見ますが、猫の子宮疾患は少ないと言われています。
 しかし、本院では最近、猫の子宮疾患を多く見るようになりました。

 猫の子宮疾患は下痢、嘔吐、食欲不振で来院されることが多いので
お年をめしてきた、猫ちゃんの飼主さんは、上記のような症状があれば
病院に行こうかなと考えてみてはいかがでしょうか?


 

ダックスの異物
 『異物』といえば、
すぐに何か食べた、飲んだと思われる方はかなりの勉強家です。
ほとんどの飼主さんは『異物』といえば、何かできているの?と聞かれます。
 
 この子は、夜中に「鳥の骨をそのまま食べた」と電話があり、
念のために、急患で診察しました。
 レントゲンを撮ると、明らかに胃の中に骨らしきものが・・・。いわゆる『異物』です。
飼主さんにも確認していただき、内視鏡で取るか、それともお腹を開けるかで
ご相談をし、骨であること、かなり大きいことから開腹手術となりました。

 手術で胃を1cmくらい切開し、骨を取り出すと、
飼主さんから骨だけ飲んだと聞いていましたが、
しかし、骨だけではなく、それ以外も食べていたようでした。


胃内異物 骨 術中
 
 さらに、胃から出てきた骨は、飼主さんがおっしゃっていた
『そのまま』ではなく、折れて尖っていました。
 また、骨以外のものは『栗』でした。

胃内異物 骨

 栗に関しては飼主さんは記憶に無いとのことでした。
 しかし、これらの異物も小さい傷で済み、手術もすぐに終了し
2日後に退院され、その1週間後に抜糸を行いました。

 現在は床に物を落とさないよう、気をつけて生活して頂いています。
異物の代表犬腫は『Mダックス』です。
ダックスの飼主さんは、『異物』にお気をつけください。
早くに気づいてあげれば、手術ではなく、
内視鏡、催吐処置などでほとんどの場合、済みますよ。
 やはり、早期発見、早期治療がベストなのでしょうね。
猫の潜在精巣
 犬も、猫も男の子は精巣(タマタマ)が2個あります。
しかし、産まれてからその精巣が陰嚢(玉袋)に落ちてこない子がいます。
その病気を潜在精巣(陰睾)といいます。
 犬では、特にチワワなどの超小型犬に多く見られますが、
猫では極めてまれなケースでした。

 本院ではここ数年、精巣が落ちてきていない猫ちゃんが
多く来院されるようになっています。

 この子も、片側(左側)の精巣は陰嚢にありましたが、
もう片方が見つかりません。

 猫の陰睾1

 写真ではわかりにくいかも知れませんが
真ん中に見えているのが、おちんちんで、その下に
精巣が1つだけ見えています。
 もう1つがお腹の中にあります。
 
 手術前に超音波でお腹の中の精巣を確認しましたが
犬と違い、またこの子が子猫のため、
精巣が小さいので見つかりませんでした。
 犬の場合、結構な確立でお腹の中の精巣は確認できますが。
 
 飼主さんとお話をし、片側の精巣だけ取っても
マーキングなどの行動は治らないことなどを伝え、
今後のことを考えた上で、お腹を開けて精巣を取ることに決められました。

 手術は成功で、お腹の中に左側の精巣があり、
無事、切除できました。
 その精巣の写真がこれです。

猫の陰睾 2

 大きいほうが、陰嚢のなかにあったほうで、
小さいほうがお腹の中にあった、左側の精巣です。
 やはり、お腹のなかにあった精巣は外にでていた
精巣に比べ、大きくなれないようです。
 
 この『潜在精巣』という病気は犬に多く
遺伝性であることが多いと理解されています。
しかし、猫の場合、遺伝性と思われていますが
ここ最近、この手術が増えてきているので、今後の課題となりそうです。



 
眼結膜癒着
 子猫を拾われた飼主さんが、子猫の涙が多いと来院されました。
拾ってもらった猫ちゃんなので、伝染病があるのかな~と
診察を始めると角膜潰瘍になっていました。
 さらに、上のまぶたと角膜から結膜にかけて癒着を起こしていました。

癒着 1


 診断は『結膜癒着』でした。
伝染病を起こし、それが原因で結膜に癒着がおこりました。
 飼主さんに、原因は伝染病であること、手術が必要なこと、
大変な手術であることを告げて、後日、去勢と同時に手術をしましょうと
この日になりました。

 手術は癒着を起こしている角膜と結膜をゆっくりと、慎重に剥離をおこないました。
剥離を行い、次はコンタクトレンズを装着します。
コンタクトは動物用が発売されており、よく活用されています。


結膜癒着 コンタクト

 写真では分かりにくいですが、右手のピンセットに持っているのが
コンタクトレンズです。
 猫がコンタクトレンズを外さないよう、術後にエリザベスカラーをつけていただきます。
その前に、大きく眼を開たり、こすったりしてもコンタクトレンズが落ちないように
外眼角を1糸縫っておきます。

癒着 手術後

 1週間後にはこの糸を外し、コンタクトを取り除き、
すべて終了です。
 
 猫の子猫のときの伝染病で『猫伝染性鼻気管炎』は
最悪、失明を起こすこともある病気なのでしっかりと治したほうが良いですね。


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