新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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酸素室の有用性
 現在、本院ではお歳をめしたワンちゃん、ねこちゃん、
また、心臓病を患った子の手術が増えています。
 手術前に、術前検査を行い、麻酔のリスク、点滴の種類、
事前に飲んでいただく薬、麻酔薬などを考慮し、安全に努めています。
 さらに、麻酔管理を安全なものにするため、貧血、心臓病、腎不全などの
、基礎疾患を持った子には、術前1~3時間前から酸素室に入っていただき
『酸素化』を行っております。
 また、術後も酸素室に入っていただき、心臓などの負担を軽減しています。
もちろん、肺炎などの呼吸器疾患、心臓病などの循環器疾患、
熱中症などにも使用しています。

 酸素室.

 この子は、眼と腫瘍の手術を受ける予定で、健康診断を行ったところ、
重度の心不全が見つかり、術前に飼主さんと相談し、心臓を守るために
事前に心臓に作用するお薬、心臓を守るお薬は使用し、また、十全に酸素室で
酸素化を行い、無事、手術が終わった後も、酸素室で様子をみていました。
 
 手術の後、3時間くらい酸素室に入っていただき、当日の夜に
酸素室から出し、呼吸などに問題がないことを確認し、飼主さんと帰宅されました。
翌日、飼主さんと一緒に来院し、食欲もあり、元気もあると、喜んでいらっしゃいました。

 現在、本院では、自宅での酸素吸入を可能にするため、
試験段階ではありますが、酸素発生装置の貸出を行っております。
 問題点は、酸素発生装置が重いこと、また、自宅での酸素テントの設置が難しいことです。
これらを克服するれば、病院での治療と変わらず、自宅での治療が可能になります。
動物にとっては、慣れない病院より、慣れた自宅のほうがストレスも無く、良いこともあります。
しかし、すべての患者さんが自宅での治療が可能ではないので、そのあたりは担当獣医師と
相談のうえ、決められることが重要だと思います。

人と違い、動物は病院が自分を治してくれる場所という認識が強ければ良いのですが、
ほとんどの子は、ストレスになると思われます。
 また、すべての子が入院、治療が可能であるとは限りません。
人のように『在宅治療』『ホスピス』などもあってよいと思います。
また、本院でも上記のような治療法を取り入れており、飼主さんからも
そういった選択があることを喜ばれています。
 今後、人と同様に、治療の選択が広がり、かつ、自分の子に合った
治療法をもっと選べることが必要になると思います。

 この子が酸素室に入った際は、飼主さんもびっくりされていましたが
術後の様子を見て安心されていました。
 心臓病を持ち、手術に踏み切れない、また、悩まれている方には
少しでもリスクを軽減できる1つの方法だと思います。

 
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