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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
札幌小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   

 

 

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マイボーム腺腫の形成外科
 眼の周りにイボのあるワンちゃんが来院されることがあります。
飼主さんは、「前からあるけど、気にしないから、そのままなの」と
お話をされる方がいらっしゃいます。

 この子は、以前、同じ場所にイボができ、
他の病院で切除したのですが、その後に再発したけど
また、取っても再発すると考え、そのままにしていたそうです。
 紹介で、本院に来院され、眼のイボがかなり大きくなっていること、
イボはきちんと切り取れれば再発は無いことをお伝えし、手術となりました。
 イボの正体は『マイボーム腺腫』です。
良性の腫瘍ですが、どんどん大きくなります。
 この子も、どんどん大きくなり、角膜に当たるので心配されていたそうです。

マイボーム腺腫

 このように内側まで大きくなっています。
マイボーム腺腫 柴 オペ後 1

 マイボーム腺腫は内科的には治癒せず、やはり外科的に(切り取るしかないです)。
前の病院では表面だけ切り取り、マイボーム腺の除去まで行わなかったのが
再発の原因です。
 今回は飼主さんも、ワンちゃんが12歳と高齢になっているので
これで手術は最後にしたいとおっしゃているので、完全切除を計画しました。
 しかし、この大きさのイボなので、切り取るというと
下のマブタの半分がなくなり、美観的にも、生活的の支障が出るので、
切除後、形成術を行うことになりました。
 人のほうでは、美容形成が普通になっており、手術を経験されている方も
少なくないと思います。
動物のほうでも、腫瘍の切除後、以前は、そのままの美的にどうかと思うような姿で
手術が割っていましたが、現在は、動物も治せる所は治そうというのが最近の見解です。
 この子も、眼という非常に見た目も重要な部位なので形成外科を行いました。

 マイボーム腺腫 柴 オペ 後 2

マイボーム腺腫

 手術法は『前進皮弁法』といい、しっかりとマージンを取り、
その後、皮膚に切れ込みを入れ、切除した部分を補い、溶ける糸で
皮弁を形成し、なるべく、元の状態に戻す方法です。
 この方法で元の状態に近づけ、飼主さんがワンちゃんを見る度に心が痛くならないように
する手術法です。

マイボーム腺腫 柴 オペ 割面

 切除した腫瘍は中に角質がたまり、診断は『マイボーム腺腫』でした。
悪性所見はないので、これで一安心です。
 最近、腫瘍の手術でも取れば終わりではなく、術後の見た目も考慮し
飼主さんと手術に関してお話をしています。
 この子の飼主さんも当初は見た目はどうでも良いと言われていましたが
やはり、毎日、ましてや、これから一生、見るとなると見るたびに手術のことを思い出し
心を痛めるので、やはり手術後の見た目も重要だと思います。

 本院では手術、特に腫瘍などの際は、術後のことも考え
形成外科も行っています。
特に顔の周囲の手術には細心の注意を払い、また、可能な限り
形成外科の手術法を取り入れています。

 腫瘍が良性で、見た目も元に戻り、飼主さんも喜ばれていると思います。
見た目が一番ではないですが、見た目が改善できるなら、心の痛みにならないので
積極的に形成外科を行うと良いのかも知れませんね。
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