新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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鼻腔内腫瘍
 犬の鼻水、くしゃみ、鼻血は獣医師にとって
大切な症状です。

 本院では、ワンちゃんが鼻水、鼻汁、鼻血を主訴に来院されると
必ず、鼻の中の腫瘍(鼻腔内腫瘍)のお話をします。
 犬は風邪をひかないので、鼻にまつわる病気といえば、
鼻炎(アスペルギルス、クリプトコッカス、アレルギー、細菌性、ウイルス性)が多いと思われます。
 
 この子は1週間前から鼻汁が多く出ると来院されました。
10歳の大型犬です。
 飼主さんは「風邪をひいたのかな?」と来院されました。
犬は風邪に似た病気はあるけど、風邪は引かないことをお伝えし
診察に入りました。
 鼻汁は片方の右の鼻からのみ出ていました。
それ以外、特に異常所見は認められませんでした。
検査をお勧めしましたが、飼主さんは大した事じゃないとお薬を希望されました。
 抗生剤、抗炎症剤をお出しし、「良くならなければ来院してください」と
お伝えし、念のため、鼻の腫瘍のこともお伝えしました。
 1週間後、鼻汁は変わらず出るので、再診されました。
すぐに、血液検査、レントゲン検査、鼻水の培養を行いました。
しかし、特に異常は認められず、飼主さんに精密検査をお勧めしました。
 症状が2週間も続いているので、検査を行いました。

 検査は、お鼻のレントゲン、スメア検査、MRIです。


 佐藤サム MRI

このように、MRI画像では、脳の近くまで
お鼻の腫瘍が入り込み、神経障害も出ている状況でした。
 飼主さんに、手術、化学療法、放射線療法のお話を行いましたが
自宅で、最後まで見てやりたいとおっしゃり、対処療法を選択されました。

 その後、治療の甲斐なく、2ヵ月後に天国にめされました。
最後まで自宅で看病され、悔いはないようでした。

 本院では鼻水、鼻汁などの症例は、
必ず、腫瘍を念頭において診察しております。
 
 ワンちゃんの鼻水、鼻汁が続くと感じたら
腫瘍を思い出してください。
そして、獣医師に相談してみてください。
 
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