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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
札幌小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   

 

 

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ウサギのエンセファリトゾーン
 ウサギさんの飼主さんが以前から考えると増えています。
とくに、ミニウサギが流行?したせいもあるかも知れません。
また、千歳の場合、少し郊外に行けば、『子ウサギを譲ります』と
看板なども見受けられます。

 この子は、ペットショップで購入されたミニウサギです。
夜中に、頭が傾き、立てなくなり、夜間救急病院で診察を受け
本院に転院されてきました。
 このように右に頭が傾いています。

ウサギのエンセファリトゾーン


 微胞子寄生虫エンセファリトゾーン・カニキュリは、一般にウサギに感染します。
ほとんどの感染は、最初無症候性で進行しますが、
結果として多くのウサギはその後発症するといわれています。
 この病気の3つの主な型が認められます。

○眼型は、水晶体に過度のダメージやぶどう膜炎があるとき、白内障に関与
○神経型は、軽度なウサギの行動変化から、重度前庭疾患まで存在
○腎臓型に関与する症状は、慢性進行性腎疾患

 ウサギのエンセファリトゾーン症の鑑別診断は難しく、
エンセファリトゾーン症の動物は、血清反応陽性で予測されるが、
ほとんど見たところ健康なウサギも血清反応陽性なので、この検査は特異性がなく、
その結果は他の診断所見に照らし合わせて考慮すべきである。
 抗体がなければ、臨床医が他の鑑別疾患を考慮する理由とすべきである。
アルベンダゾールやフェンベンダゾールなどの薬剤は、E.カニキュリ感染に効果があると証明されている。
 支持療法と抗炎症薬剤療法も、必要なエンセファリトゾーン症の型もあるかもしれない。
  (一部、転記)

  
 この子は来院時はふらつき、飼主さんが支えないと倒れる状況でしたが、
3日間、注射を行い、支えが無くても倒れなくなり、その後はフェンベンダゾールの
液体(日本に無いので、海外から輸入)と抗炎症剤の投与をがんばって続けていただき
1ヵ月後には頭の傾きは残るものの、元気になり、体重も増え、飼主さんも
すごく元気になり、治療を終了いたしました。

 飼主さんも、ネットなどで、死ぬかも知れないと不安がっていましたが、
治療を進めるにつれ、元気になる、この子を見て不安も解消し、少し斜頚は
残るものの、それでも、生きているので、良かったとおしゃっていました。

 この治療は、必ず上手く行くとは限らないですが、飼主さんが
がんばっていただいたので、元気になれたと思います。

 次に会うときはもっと大きくなっていることを楽しみにしていますね。
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