しかし、獣医業界ではこの犬種には、自己免疫疾患が多い、もしくは
変わった病気が多い犬種といわれています。
その中でも、『パターン脱毛症』といわれる皮膚病が増えています。
本院でも、『パターン脱毛症』と診断をすることが多くなりました。
『パターン脱毛症』はダックスに多く見られますが、チワワ、ウィペット、
グレーハウンドでも見られます。
特に、若い子に多く見られ、年齢とともに症状が悪化していきます。
症状は、病名のままで、『脱毛』が主症状です。
当初は痒みを伴うこともありますが、ほとんどが毛が薄くなったと来院されます。
このこのように、首の部分だとか、

尻尾の付け根、耳にも見られます。

診断は、他の病気を除外し、すべてを除外できれば
『パターン脱毛症』ということになります。
治療法は確立されおらず、メラトニン、ステロイドなどに反応することもまりますが、
これをすれば必ず治るとはいえません。
本院では、ダックス、グレーハウンドで良く診察しますが、
治せると飼主さんに言い切れないのが、申し訳ないです。
現在も、この病気で薬を飲んで頂いているワンちゃんが数頭いますが、
薬への反応は個人差があるようです。
脱毛が治らない、改善しても、すぐに薄くなるという方は
この病気を考えてみてはいかがでしょうか?