FC2ブログ
新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
札幌小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   

 

 

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

猫の腎不全のカルシウムの管理の必要性
 犬猫の腎不全の診断を行う際の基準として
IRIS(the International Renal Interest Society)
小動物の腎臓病に対する科学的理解を深めることを目的に設立
IRISでは,2016年現在11ヵ国15名の獣医学専門家による理事会が主体となり,
犬と猫の腎臓病に対する臨床獣医師の診断,理解,治療方法を向上させることを目標として活動している。
主要な目的のひとつは,小動物の腎臓病の推奨する治療方法に加え,
進行度を診断および評価する国際的ガイドライン(IRIS慢性腎臓病ステージング)を確立することである。
(IRIS HPより抜粋)

 この中で、腎不全の診断に際し、
必要な検査は、血中クレアチニン、血圧、尿中タンパク、
尿中タンパククレアチニン比、カルシウム、アルブミン、リン

 血中クレアチン濃度を測定し、ステージングを行います。
その後、尿検査、超音波検査を行い、進行度を検討します。

腎不全の猫は、カルシウム濃度が高くなる傾向があります。
猫の腎不全の際、リンが高くなるとリンの吸着剤を使用します。
リンの吸着剤にはカルシウム製剤が使用されています。

 カルシウム製剤を使用の場合は、他の吸着剤への交換をお勧めします。
当院では、レンジアレンという、鉄製剤を使用しています。

P7111250_convert_20190711112056.jpg

鉄製剤は、血液中のカルシウムを上昇することはありません。

 長期にわたる高カルシウム 血症は,
慢性間質性腎炎などの尿細管細胞障害や閉塞
間質の線維化、腎石灰化症、腎内結石症の原因となります。

P7111251_convert_20190711114057.jpg

  アムロジピンは、人の高血圧の治療薬として
活用されています。
猫の治療薬として、また犬の高血圧の治療薬として使用されています。
猫に使用する際は、心臓病がないことを確認のうえ、使用しています。
苦味のない薬のため、無理なく使用できます。
副作用は、多くはありませんが
血圧に関与する薬のため、飲み始めから
数日は、猫の状態をよく見ておいていただきます。
何か不安があれば、休薬すれば問題ありません。

 腎不全の猫の血液検査の際、
腎数値とともに、カルシウムの測定も
行うことをお勧めしています。
スポンサーサイト




copyright 2005-2007 新千歳動物病院のブログ all rights reserved. powered by FC2ブログ. designed by sherrydays.