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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 50歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
北海道小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山
   クロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   カヤック
   

 

 

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高齢の犬に多い精巣腫瘍の外科手術
 犬は、去勢をしていない子が多くいます。
 理由は、手術するタイミングが合わなかった、
マーキングなどしないので困っていない、
かわいそうなどです。
どれも、よくわかる理由です。

 当院では、理由のない
去勢手術を勧めていませんが、
精巣の腫瘍が特に多いといったことはありません。

 この子は、他の病院に長い間、かかっており
精巣の腫瘍を診察をしていただいていたようです。
しかし、かなり大きくなり、不安になり来院されました。

P2040391_convert_20180220154934.jpg


 初診時には、正常な精巣と比べ、数倍の大きさになっていました。
診断は、精巣腫瘍です。

 犬の精巣腫瘍には
・セルトリ細胞腫・・・・・52%
・精上皮腫・・・・・・・・・・36%
・ライディッヒ細胞腫・・・2%
セルトリ細胞腫の発生は,潜在精巣で71%と効率であると報告されています。

 飼い主さまと相談し、このまま経過を見ても
改善しないこと、精巣腫瘍はまれですが、転移することもあることなどから
外科的に切除を行うこととなりました。
 
 手術は、半日入院で行われます。
お昼前に入院し、夕方には退院となります。
術後は、縫合部を濡らさないよう、舐めないよう
気をつけていただきました。
 抜糸は、10日後に行いました。

 P2040392_convert_20180220155012.jpg

 病理検査は、悪性セミノーマでした。
悪性であるものの、脈管侵襲もなく、転移はありませんでした。
しかし、正常そうに見えていた小さい方の精巣も悪性でした。

 精巣の腫瘍は転移率が低いため、
老齢の犬に麻酔をかける麻酔をかけることを心配される
飼い主さまは多くいらっしゃいます。
また、以前、診察していただいた病院で麻酔は。。。と
言われている方も多くいらっしゃいます。 

 手術は麻酔を行わないとできませんので、
その辺りは、事前の検査
1、血液検査
2、レントゲン
3、心電図
4、場合によっては、超音波検査、CTも必要になることがあります。

 手術は半日入院、20〜30分くらいなので、
事前に、担当獣医師とご相談の上、
治療法をお決めください。

 このこの飼い主さまも、
手術前は、かなり心配されていましたが、
「大丈夫ですよ。元気になりますよ」と
お伝えし、安心されていました。

 高齢の犬で、精巣の
大きさが違う、精巣が大きくなった場合は
ご相談ください。


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