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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会

妻、子供、犬4頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   

 

 

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猫の潜在精巣
 犬も、猫も男の子は精巣(タマタマ)が2個あります。
しかし、産まれてからその精巣が陰嚢(玉袋)に落ちてこない子がいます。
その病気を潜在精巣(陰睾)といいます。
 犬では、特にチワワなどの超小型犬に多く見られますが、
猫では極めてまれなケースでした。

 本院ではここ数年、精巣が落ちてきていない猫ちゃんが
多く来院されるようになっています。

 この子も、片側(左側)の精巣は陰嚢にありましたが、
もう片方が見つかりません。

 猫の陰睾1

 写真ではわかりにくいかも知れませんが
真ん中に見えているのが、おちんちんで、その下に
精巣が1つだけ見えています。
 もう1つがお腹の中にあります。
 
 手術前に超音波でお腹の中の精巣を確認しましたが
犬と違い、またこの子が子猫のため、
精巣が小さいので見つかりませんでした。
 犬の場合、結構な確立でお腹の中の精巣は確認できますが。
 
 飼主さんとお話をし、片側の精巣だけ取っても
マーキングなどの行動は治らないことなどを伝え、
今後のことを考えた上で、お腹を開けて精巣を取ることに決められました。

 手術は成功で、お腹の中に左側の精巣があり、
無事、切除できました。
 その精巣の写真がこれです。

猫の陰睾 2

 大きいほうが、陰嚢のなかにあったほうで、
小さいほうがお腹の中にあった、左側の精巣です。
 やはり、お腹のなかにあった精巣は外にでていた
精巣に比べ、大きくなれないようです。
 
 この『潜在精巣』という病気は犬に多く
遺伝性であることが多いと理解されています。
しかし、猫の場合、遺伝性と思われていますが
ここ最近、この手術が増えてきているので、今後の課題となりそうです。



 
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