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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会
日本獣医師会
札幌小動物獣医師会

妻、子供、犬3頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー
   自転車
   バイク
   川下り
   

 

 

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猫の横隔膜ヘルニア(食道裂孔ヘルニア)の外科手術
 猫の呼吸がおかしいと来院されると、
気管支炎(喘息)、心臓病、横隔膜ヘルニアかな?と
想像しながら、診察をしています。

 この子は、他の病院で横隔膜ヘルニアと診断され
当院へ、紹介で手術をされに来院されました。

 持参されたレントゲンでは、明らかに胸郭に
内臓(胃と腸)が入り込んでいました。
事前の検査では、どこのヘルニアかは、不明で、
手術の際に初めて、診断がつくことが多いです。

 手術は、事前に、超音波で腹部を探索し、
異常がないかを確認しておきます。
猫の横隔膜ヘルニアは外傷性が多いので、
開腹後は、慎重に、ヘルニア孔を確認します。

P1060705_convert_20170807185012.jpg


 手術は、正中切開を行い、
胸腔に入っている臓器を慎重に戻します。
この際、癒着などがある場合は、切開を行い戻します。
この子は、一部、癒着があったので、止血しながら
癒着を剥離し、戻しました。

 ヘルニア孔を確認し、周囲の状況も再確認し
縫合を行います。
 食道裂孔の場合、
・ヘルニア孔の閉鎖
・食道固定術
・胃固定術
上記の3つを同時に行うことを勧めています。

P1060706_convert_20170807185107.jpg


 手術時間は、癒着、閉鎖孔の大きさで、異なりますが、
一般的に、1〜2時間で終了します。
術後は、半日後には、飲水、1日後には流動食を食べていただき、
2日後には退院となります。
 
 横隔膜ヘルニアは、術後、すぐに元気になり
1週間後くらいには、抜糸となることがほとんどです。

 横隔膜ヘルニアは犬でも、猫でも多く
呼吸がおかしい、嘔吐を繰り返すことで来院されます。
レントゲンで、ほぼ診断がつきますが、念のため
造影検査、超音波検査なども事前に行っておくと
手術の際、予期せぬ事態にならずに終了します。

 手術後は、とても元気になり
呼吸も正常になりました。
飼い主さまも、ヘルニアと聞いて、びっくりされたと思いますが、
いつもの姿に戻って、走り回るので、喜ばれていました。

 
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