新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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腎不全を伴った高齢猫の乳腺腫瘍の外科手術
 高齢の猫とは一般的に7歳上(シニア)といわれています。
この子は、17歳の高齢で、以前から腎臓病で来院されていました。

 飼主様が、何気なくお腹を触るとしこりに気づき
来院されました。
 
P1060230_convert_20161127155751.jpg

 手術前の検査では、腎数値がかなり高い値で
BUN 55 CREA 4,0 IP 5.2 ALB 2,2 Ca 14.6 と
腎臓疾患 ステージⅢ
治療は、血管拡張剤とリン吸着剤、食事療法を行っていました。

 飼主様には場所的に乳腺腫瘍と仮診断し
病理検査を勧めるとともに、治療法を提示しました。

 飼主さまは、以前に乳がんの手術を経験しており
外科的な治療法を望まれました。
 
 手術の前に、血液検査、胸部レントゲン、超音波検査を行い
麻酔に対しての安全性を確認しました。

 術前検査は、腎臓病と、上皮小体の問題はあるものの
1時間の手術は問題ないと決断しました。

 手術は、朝から入院点滴を行い
さらに、酸素化も行いました。

 麻酔後、毛を刈ると、乳腺の血管に沿って
腫瘍がかなり大きくなっていました。

P1060235_convert_20161127155854.jpg

手術は、血圧に気をつけながら
通常の麻酔ガスのイソフルランではなく、
セボフルランを使用し、さらに、血管からも鎮痛剤と
麻酔薬を併用し、無事、40分で手術は終わりました。

 P1060236_convert_20161127160632.jpg

術後は、点滴を行いながら
血圧のチェックをして、痛みの管理を行い、
念のため、翌日の朝に帰宅されました。
 退院時は、家族総出でお迎えに来られました。

 猫の乳腺腫瘍は、高齢に多く発生し
悪性度が高いことが報告されています。
 乳腺腫瘍例の90%〜30%と幅がありますが
高率に悪性である乳がんの可能性があります。
 
 猫のお腹にしこりを見つけた場合、
早期に、獣医師に診察をしていただき、
検査、治療法を確認してください。

 
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