新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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フェレットの後肢麻痺
 フェレットは、飼ってみると
犬好き、猫好きに関係なく、可愛い動物です。

 おしっこ、うんこも、きちんとトイレでするし
呼ぶと来ます。
 私も2頭、飼っています。

 今回は、私のフェレットが
ある日、急に歩けなくなり後肢麻痺になった子です。

 3歳の、去勢済のマーシャルのフェレットが、
いきなり、後肢が麻痺肢、ほふく前進になり
当院に来院されました。

 問診後、血液検査、レントゲン、超音波検査を行いました。
 超音波検査でjは、肝臓に嚢胞が形成されていました。
肝数値もかなり高い数値でした。

 レントゲン検査では、大きな異常を認めず
脊髄疾患が強く疑われました。

 飼主様と相談し、血中インスリン濃度、
CPKアイソザイム、ウイルス検査を行いました。
 ウイルス検査の結果、
『アリューシャン病』の抗体価が高く、
アリューシャン病と診断しました。

 アリューシャン病は、
フェレットに多く発症するパルボウイルスに罹患し
発症した他臓器に不全を起こす、難治性の疾患です。
 症状は、元気食欲減退、体重の減少、貧血、後肢麻痺などで
全身疾患に移行することも少なくありません。

 診断は、症状、高タンパク血症(γ-globulin血症)、ウイルス抗体の上昇などで
診断が可能ですが、ウイルスの抗体価が上昇していない症例もあります。
 まずは、血液検査、レントゲン、超音波検査を行い、
他の疾患を除外してから、診断していくことがほとんでどです。
 死亡してから、解剖でアリューシャン病と診断されることも
多く、診断を下すまで、時間がかかることもあります。

 治療法は、未だ無く、
対処療法、ステロイドの投与が効果ある場合も報告されています。

 この子は、ステロイドの投与で
元気も改善し、食欲も改善していますが、
未だ、歩くことは難しいですが、
飼主様は、辛抱強く、経過を見ていきますとおっしゃっていました。

 アリューシャン病は
リンパ腫、多発性骨髄腫と似通った病気のため、
可能な限り、他の病気との鑑別診断を行ってください。
 


下記にフェレットの後肢麻痺のまとめを掲載しておきます。
お時間のある方は、ご覧になってください。

www.cabi.org/isc/FullTextPDF/2009/20093019037.pd
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