新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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腹膜炎を併発した犬の子宮蓄膿症の外科手術
 犬の子宮蓄膿症は、毎週のように来院される産科疾患です。
現在では、早期にエコー検査で確定診断が可能で、
内科療法、外科療法ともによい結果が出ています。

 症状は、食欲が無い、元気が無い、嘔吐、下痢、おりものが出るなど
様々です。
 発症年齢は、中高齢から増加しますが、
2歳でも発症する事があります。
 子宮疾患なので、メスの未避妊の犬に限られます。

 この子は、7歳のチワワで、昨夜から下痢で来院されました。
食欲は少し落ちていますが、特に変わった事はありませんでした。
問診で、1ヶ月前に発情があったという事で、超音波検査をさせていただきました。
エコー検査では、子宮に液体が溜まっており、明らかに
子宮蓄膿症を示す所見でした。
 血液検査では、炎症性たんぱくが増加し、白血球も軽度増加していました。

 飼主さまに、診断名と治療法を説明しました。
内科療法として、オーストラリアで発売されているアグレプリストン。
外科療法として、卵巣子宮摘出術があります。

 今回は、飼主さまと相談し、外科療法を選択しました。
外科療法は、
・点滴を行い脱水を改善
・抗生剤の投与
・鎮痛薬の投与
手術の順になります。

 当院では、一般状態が良ければ、可能な限り早期に手術を行わせていただきます。
この子も、入院の当日に緊急手術となりまっした。
飼主さまも一緒に手術を見学されました。

手術前に超音波検査にて、子宮が破裂し
お腹の中が、膿で満たされており、緊急手術が必要でした。
 緊急で開腹手術を行い、子宮と卵巣を摘出しました。
開腹時はこのように、お腹の中に黄色の膿が溜まっています。

 P1050959_convert_20160503163648.jpg

 手術は、膿を吸引し、約1リットルの生理食塩水でお腹を洗浄しました。
手術後は順調に回復し、2日後に退院となりました。

 このように、子宮蓄膿症は子宮が破裂する事もあるため
一般状態が良ければ早々に手術をした方が良いと考えられています。
もちろん、手術が必要ない場合もあるため、獣医師とよく相談の上、
治療法を決めてください。
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