新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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裂肉歯膿瘍
 そろそろうちの犬も中年かな?と感じている飼主さん。
一度、ワンちゃんのお口を開けてみてください。
歯にビッシリと歯石が付いていませんか?

 この子は以前から口臭と歯石がひどく、
近いうちにスケーリング(歯石除去)をしないとね、と言っていました。

 それから数ヶ月が経ち、
右の眼の下が腫れてきたと来院されました。 
 
 診察をさせていただくと、確かに右眼の下が『ポコっ』と腫れています。
歯を診ると歯石が付いていて、歯槽膿漏になっています。
でも、その歯がぐらついておらず、原因は?と考え、
歯のレントゲンを撮らしていただき、診断は『裂肉歯膿瘍』
または『眼か膿瘍』とも言います。

 原因は歯槽膿漏が悪化し、歯の奥底で化膿して
膿が出口をホッペ(皮膚の下)に見つけて腫れているのです。
時間が経つとこのように、破裂して中から血膿が出てきます。
裂肉歯膿瘍 1

 早速、飼主さんと相談し、
治療法に関して話合いました。
1.再発するかもしれないけど、抗生剤で様子をみる。
2.手術をして、原因になっている歯を抜いてあげる。

 飼主さんは再発はかわいそうなので、
手術を選ばれました。
この子は以前から腎性腎不全があるので、点滴を行い、
手術となりました。
 麻酔中の歯の状況はこのようです。

裂肉歯膿瘍2

少し、歯石をとっていますが、歯肉が腫れています。
しかし、歯はぐらつかず、高速回転バーを使用し、
歯を抜きました。

 手術後、4時間で歩いて飼主さんと帰れました。
もちろん、帰宅時からご飯も食べれます。
 
 このように、歯石が付くと、臭い、痛い、汚いだけでなく、
歯槽膿漏になったり、弁膜症、敗血症、肺炎などの
重度な病気を引き起こすので、元気なときに歯石の除去をお勧めします。


 
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