新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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犬(乳腺腫瘍)外科手術時の避妊手術のエビデンス
乳腺腫瘍は、雌犬で、避妊手術をされていなワンちゃんに
多くみられる腫瘍です。
 
 この子も、乳腺腫瘍をトリマーが見つけ
手術を希望されました。

 乳腺腫瘍 外観
 
 乳腺腫瘍 手術後

 この子は、乳腺腫瘍のみの切除になりました。
同時に、避妊手術は行いませんでした。

 以前から、乳腺腫瘍の手術時に
避妊手術を行うほうが良いのか、病院により
もしくは、獣医師により意見の相違がありました。


Morris JS.et al
Effecy of ovaryohysteterctomy in bitches with mammary neoplasma.
Vet Res.142(24).656-658.1998

Serenomo KU.et al.
Effect of spaying and timing of spying on survival of dogs with mammary carcinoma.
J Vet Intern Med.14(3);266-270.2000

Kristiansen VM.et al.
Effect of ovariohysterectomy at the time og tumor removal in dogs with benign mammary tumor
and hyperplastic lesions.
J Vet Intern Med.27(4):935-942.2013

 こららの論文では、乳腺腫瘍と同時に
卵巣を摘出しても再発に関連性はないということです。
 
 しかし、日本の大学病院の報告では、
一緒に手術したほうが、再発率は低下するというものでした。

 飼主さまにしたら、どうしたものか???
と悩まれると思います。

 現在、動物医療はエビデンスと経験からなっています。
当院では、日本の報告、海外の論文を両方、説明しており、
最終的に、飼主さまと一緒に、卵巣も切除するのか決めています。

 ほとんどの飼主さまが、麻酔の観点や、痛みの問題から
卵巣を同時に切除する方は少ない状況です。

 乳腺腫瘍は早期発見、早期治療で完治できる腫瘍です。
さらに、早期発見も簡易に行えます。
 2~3か月に1回、トリミングに出して
全身を触ってもらうと、良いと思います。

 手術に疑問を持った場合、
麻酔が心配な方は、担当獣医師、スタッフまでご相談ください。

 飼主さまが納得されるまで
ご説明をいたします。

 
 
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