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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会

妻、子供、犬4頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   

 

 

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副腎機能亢進症に併発したフェレットのインスリノーマの内科療法
 フェレットはイタチの一種で、肉食動物であることは
知られています。

 フェレットには、糖尿病もありますが、
糖尿病とは反対のインスリノーマ(インスリン過剰症)も
良く発症します。

 インスリノーマとは、膵臓から過剰なインスリンが
でている疾患です。
 過剰なインスリンにより低血糖を引き起こし、
発作や元気がないことが多いとされています。
 フェレットの場合、なぜか、低血糖でも元気にしており
飼主さんが気づくことが少ないようです。

 本院でも、発作が起きたという主訴で来院されるより
痩せてきた、もしくは寝ている時間が多くなったという主訴が
一般的です。
 フェレットの採血は容易で、すぐに血液検査が可能です。
診断は、血糖値、血中インスリン濃度、内分泌検査を行います。

 インスリノーマの第一選択は、膵臓の切除ですが、
腫瘍の部位により、手術適応にならない場合があります。

 この子の場合、手術適応にならない部位に腫瘍がありました。
飼主さんと相談の結果、手術せずに内科療法を選択しました。

 内科療法のメインになる薬は、ステロイドですが、
この子はステロイドの反応が悪く、ジアゾキシドという
薬を使用しました。

 ジアゾキシドは、膵β細胞のATP感受性K+チャネルを活性化することで
インスリン分泌を抑制し、血糖上昇作用を示す薬剤で、海外では、
世界30カ国以上で承認されています。
長期使用が可能な唯一の高インスリン血性低血糖症治療薬として、
第1選択薬に位置付けられる薬です。

ジアゾキシド 外観

 現在、インスリノーマの手術不適応のフェレットに使用し、
低血糖にならず、推移しています。
 お薬は、カプセルなので、粉にしてフェレットバイトに混ぜて
与えていただいています。

 副作用は少ないですが、高価な薬なので、
飼主さまと相談のうえ、使用すべきでしょうね。

 飼主さんは、あまり長く生きれないと心配されていましたが
今も元気にしています。

 手術はしたくない、でステロイドは・・・という方は
試してみても良いかもしれませんね。
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