新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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犬の尿道結石
 ワンちゃんのおしっこに血が混ざると聞くと、
前立腺?膀胱炎?膀胱腫瘍?それとも・・・???となります。
 昔は膀胱結石が必ず、入ったのですが、最近のドッグフードが良くなったのか
結石を見る機会が減っていました。
 しかし、ここ最近、お年をめしたワンちゃんの膀胱結石が多いようです。
この子も14歳、心臓病もかなり悪く、手術なんて考えてもいませんでした。
さらに、14歳になり、他の病院からの紹介でした。 
 6歳?ころから膀胱に結石はあったようですが、
生活に問題ないので、様子を診ていたようです。

 ところが、おしっこが出なくなったと来院されました。
レントゲンを撮ると明らかに、膀胱結石が。。。
でも、よく見ると、尿道にも結石が、ひどいことに陰茎骨にも石が詰まっています。
 心臓病もあり、腎不全もあり、貧血もあることを飼主さんとよく話あい、
立会いで手術となりました。


 術前
 尿道結石 術前

 術後
尿道結石 術後


 術後はこのように石もなくなり、前立腺肥大もあることから
去勢も一緒に行いました。
 術後から痛みがなくなったのか、元気に吠えるようになり
また、食欲もすごく、飼主さんも吠えているのをを聞いたのは数年ぶりというくらいで、
びっくりされていました。
2日後には飼主さんに連れられて帰宅されました。

 尿道はストーマーという、穴を作り
1次癒合といって、自然と尿道が治る方法をとりました。
2週間で傷はほとんど見えなくなり、今までのようにおしっこも出るようになります。

 膀胱結石、尿道結石の中にはお薬とか食事、サプリメントで溶ける石もありますが、
この子の石はシュウ酸カルシウムといって、溶けない厄介な石です。

尿道結石

 この石が出来るのはお食事、おやつ、サプリメントなど、
もちろん、体質もあるので、気になる方は超音波で膀胱を見てもらうと
すぐに診断できますので、何かの際に診てもらうのも良いかもしれません。

 この子の場合、飼主さんとしっかりお話が出来、
飼主さんの強い望みもあり、病気を乗り越えることができたと思います。
 
 僕たち獣医も、この飼主さんに負けないよう
諦めず、努力すること、信じることを忘れないようにしないといけないと考えさせられました。

 本当に飼主さんもワンちゃんもがんばったので、拍手・感謝です。

 

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