新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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イヌの膵炎の診断(簡単な検査キット)
 イヌの膵炎は、毎日のように来院される疾患です。
以前は、イヌの膵炎の診断には苦労しました。
 血液検査では、微妙な結果や、検査が多くありました。

 血液生化学検査
1.アミラーゼ・・・現在、アミラーゼは診断的意義が無いと言われています。
2.リパーゼ・・・免疫学法・酵素法があります。
          現在のところ、これだけで確定診断は難しいと言われています。
3.CRP・・・膵炎の場合、上昇することは分かっていますが。
        これだけで、確定診断とは言えません。
4.Spec cPL・・・犬特異的リパーゼは、膵炎の確定診断に一番
           基準となる検査となっていますが、未だ議論されています。

jp-speccpl-comparison.jpg


SNAP 酵素抗体法


血球計算
1.白血球・・・上昇することもあるが、正常で推移することもあるため、
         これだけで診断は難しい。

画像診断
1.レントゲン・・・レントゲンにより、膵炎の確定診断は難しい。
          人ではcolon cut off signなどが認められる。
2.超音波検査・・・熟練した獣医師では、確定診断が可能なこともあります。
            診断は約60%(文献上)
3.CT.MRI・・・画像のみでは、確定診断は難しい。
          造影CTは、単純CTに比べ判別が可能。
          鎮静、麻酔が必要。

 上記から現在、膵炎の診断は、単一の検査では確定診断は難しく
総合的に診断しております。
 人のように、厚生省から指針は出ておらず、各病院に任せているのが現状です。
膵炎は、早期発見・早期治療が有効です。人の膵炎の場合、腹痛が認められますが、
イヌやネコの場合、腹痛を伴わないものもいます。

 本院では、膵炎を疑う場合、画像診断、血液診断、臨床症状を元に
確定診断を行い、治療を行っています。

 膵炎は再発を繰り返す、病気です。
原因が、不明なことも多く予防をすることも難しいとされています。

 お食事とおやつに気を付けていただいております。
また、拾い食い癖があるイヌ、いろいろなおやつを与えることも
危険因子と言われています。

 治療
・輸液療法
・制吐剤
・抗生剤
・食事療法
・ステロイド
・鎮痛剤
・血漿輸液
など、様々な治療法があります。
 人のように、治療指針がないので
各病院で利用法が変わるようです。

動物の膵炎は、いまだわからないことが多く、
指針も整っていません。
 本院では、飼主さんと十分に相談しながら
治療法を決めています。

 重度の場合でも、併発症が無ければ
治癒する子も多くいます。
 今までの決まり決まった治療にこだわらず、
飼主さんと一緒に治せる子もたくさん居ますので
まずは、担当獣医師とお話をしてみてください。
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