新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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血管を止血する超音波凝固装置とモノポーラ機器
 動物病院にも新しい、機器が増えており
本院でも、手術、検査機器の進歩が進んでいます。

 特に、外科手術の分野では、新しい機器が導入されています。
避妊、去勢のように、毎日行う手術では、手術時間、安全が大事です。

 今回の手術機器は、止血を行う医療器具です。
止血は、今まで糸を使って止めるか、モノポーラなどの電気メス、
レーザーメス、超音波メス、などを使用していました。
 本院でも、すべてを使用し、手術を行っていました。
現在、日本で使用されている機器は下記のような機器があります。

 エチコン エンドサージャリー社製 ハーモニック
 エチコン エンドサージャリー社製 ENSEAL
下記は当院でも使用中。
 オリンパス社製 Sonosurg
 Covidien社製 LigaSure


 COVIDIEN社の新しいForce Triadは
今まで使われていた『LigaSure』と異なり、止血時間の短縮、
組織へのダメージがより、少なくなりました。

コビデン 本体

 
 本院も、以前のLigaSureを使用した経験から
今回の器具は止血が格段に早く、切れ味が良くなっていました。

 さらに、フッドパットを使用しないので、
手術に集中でき、手術時間も短くなります。
術野に集中できます。

子宮蓄膿症 手術 リガシュア


 避妊、去勢、子宮蓄膿症、脾臓の摘出などに使用しています。
今までは、血管を糸で両端を結び、ハサミで切っていました。
これはこれで、良いことも多いのですが、体に糸を残すこと、
術者の技量により、手術時間が変わること、また、糸が緩るむなどの
術者の技量の差が、患者さんへの負担となっていました。

 手術器具は、まるでハサミのようなもので
今までの止血機器とは異なり、止血が出来たかを
コンピューターが計測し、音声で知らせてくれます。
 これにより、術者の経験に関係なく、完全な止血が可能になりました。

 電気メスも、今までの機器以上に切れ味が良くなっています。
モノポーラも今までにない、モードがあり、切開と止血を同時に行え
手術時間も短くなりました。
 また、モノポーラの手元に能力を上下する
機能を持ち合わせているため、麻酔係に調整してもらう
必要が無くなり、さらに、手術に専念できるようになっています。

 子宮蓄膿症 手術 モノポーラ

 Covidienの機器を用いるようになり、
より安全に、より早く手術が終えるようになりました。
 今回、手術に立ち会った飼主さんも
手術が早く、出血がとても少ないことにビックリされていました。

 もちろん。糸での結紮が減ったため、体の中に
異物(縫合糸)を残す心配も無くなりました。

 飼主さんにとっても、喜ばれることですし、
手術を受けているワンちゃんやネコちゃんにとっても
幸せなことだと思います。
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