新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

鼻出血が続いていたダックスの外科処置
 中高齢になると犬も猫も鼻水が出たり
鼻血が出てくる子が来院されます。

 この子は、11歳のダックスフンドで
以前から鼻水が出たり、くしゃみを良くすると
来院されました。

 犬の場合、鼻水が出る病気には
・鼻炎(アレルギー、細菌性・ウイルス性など)
・異物
・腫瘍
・寄生虫など
上記のことが教科書的には記載されています。
 
 しかし、本院では上記以外に犬歯の歯槽膿漏、歯周病で
くしゃみ、鼻水、鼻血で来院されるケースが多くあります。
 この原因を示す犬種の多くは、鼻の長いMダックス、シェルティー
プードルが多いように思えます。

 ここ1カ月で2例、鼻血を主訴に来院された子も
Mダックスでした。

 この病気の多くの子が重度の歯周病を患っています。
この子も、このように歯石が多量に蓄積し、口臭も
かなりのものでした。

 歯石 術前1


 歯が原因でくしゃみ、鼻水を出す場合、腫瘍も多発しているので
腫瘍を疑う症例の場合、CTやレントゲンで歯の状態などを
確認し、その後、手術となります。

 歯石 術前2

 今回の2例とも、術前検査にて腫瘍を疑う病変が無く
抜歯と、スケーリングを行いました。

 この子は右の犬歯の歯根部が溶けており
さらに、鼻の骨も溶けていました。
歯周病が原因で、鼻の骨を溶かし、その炎症により
鼻水、くしゃみが出ていたようです。
 通常であれば、犬歯を抜くのは時間がかかりますが、
この子の場合、大根を抜くかのように簡単に抜けました。
 抜いた後の状態がこちらになります。

 歯石 術後 1

 抜いた犬歯の跡が、まるで洞窟のように鼻の穴まで
貫いていました。
 不思議なことに、このような歯は抜いても出血は少量で済みます。

 さらに、もう1頭は両方の上顎犬歯が鼻の穴まで到達していました。
鼻から綿棒を入れると、このように抜いた歯の穴から見えています。

 歯石 術後 2

 術後は、当日の夕方に帰宅となります。
術後は、数日、鼻血がでますが、ほとんどの場合、
3日以内には出血は止まります。

 術後は抗生剤、止血剤、痛み止めを飲んでいただきます。
その後は、他の歯もスケーリングとポリっシングを行い
治療は終了となります。
 愛犬の口臭が気になる際は、歯石の付き具合、
咬み方、などを診ていただき、さらに鼻水などが出れば
担当獣医師を相談してみてください。
 中には、歯の病気のこともあるかもしれません。

 手術は入院が半日で済みます。
また処置時間も30~1時間くらいですので
獣医師と相談してみてはいかがでしょうか?
 
スポンサーサイト

copyright 2005-2007 新千歳動物病院のブログ all rights reserved. powered by FC2ブログ. designed by sherrydays.