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新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 48歳
獣医学博士

獣医麻酔外科学会 評議員
獣医腫瘍学会
獣医皮膚科学会

妻、子供、犬4頭、猫2頭、フェレット1匹
と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   

 

 

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犬の甲状腺がん(両側性)の外科手術
 犬が触られて気持ち居場所は
ノドの辺りだと犬好きの方は知っていると思います。
 そのノドの辺りに、できものが出来ることがあります。
この子は11歳のビーグルでノドのもっと下で
人でいう鎖骨(犬にはありませんが)が腫れてきたと来院されました。
 触診すると、確かに鎖骨の辺りに『ポコッと』できています。
特に右側が大きくなっていました。

 甲状腺がん術中

 
 飼主さんに腫瘍の疑いが大きいので
針を刺して、病理検査をしてみては?と提案しました。
飼主さんも心配されて来院されたので、すぐに検査となりました。

 FNA(針生検)の結果、『甲状腺がん』を強く疑うと返ってきました。
飼主さんからは手術ができるものなら手術をと相談されました。
 腫瘍の大きさから転移を考え、CTでの造影検査をおこない、
肺への転移は認められませんでしたが、咽頭リンパ節への転移を認めました。

 また、甲状腺がんの場合、甲状腺の組織に隣接した
副甲状腺(上皮小体)も癌化している場合があります。

この子も右側の甲状腺がかなり腫大し、術中では
判断できなかったので、右側は副甲状腺も切除しました。
 左側は1つは、甲状腺から剥離し残存させました。

甲状腺がん 術中 1

 甲状腺がん 術中 2

 術後、病理検査では副甲状腺には異常はありませんでした。

 甲状腺がん 病理

 今回は手術前にCTで血管造影を行い
また、血液検査もカルシウム濃度からPTH-rpまで測定し
手術に臨んだので、手術前に飼主さんと、しっかりとお話が出来ました。
 
 甲状腺がん 術後

 手術後はカルシウムの低下も軽く、2日後には退院となり、
現在もとても元気にしています。

 ただ、リンパ節への転移も認めたことから
術後は、抗がん剤を2種類投与して経過をみています。
今のところ、抗がん剤の副作用もなく、飼主さんも喜ばれています。

 ビーグルは甲状腺がんの好発犬種です。
時間があれば、喉の辺りを触っていただけると
早期発見につながると思います。

 
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