お尻を振り振りした歩き方がたまらなくカワイイということで
ブームが終わっても人気犬種でいます。
しかし、コーギーにも遺伝的に病気が
結構、あることも有名です。
例えば、椎間板ヘルニア、変形性脊髄症(DM)、
血が固まりにくいフォンウィルブランド(vWD)、
目が見えなくなる進行性網膜委縮症(PRA)などがあります。
上記、以外にも自己免疫疾患も多いと言われています。
今回、膀胱結石となった8歳のWコーギーも
自己免疫疾患から立ち直り、飲み薬もやめることができた
遺伝的に問題をもっているワンちゃんです。
膀胱結石は血尿を認め、初診時に超音波検査で
結石が見つかりました。
当初、食事療法を行いましたが、なかなか結石が解けず、
飼主さんも心配になり、手術となりました。

手術は、膀胱に結石よりも小さな穴を開け、
結石を取り出し、術後は、フォーリーカテーテルを留置し
2日後には退院となりました。

結石は分析の結果、98%以上がリン酸アンモニウムカルシウムと
いう結石でした。
この結石は、食事療法でも溶けるといわれていますが、
この子は、数か月、頑張ったのですが、溶けませんでした。
飼主さんも、とても残念がっていました。

膀胱、腹壁はPDSという、溶ける糸で縫合します。
この子は、以前、自己免疫疾患で治療していたので
糸に反応して腫れないか不安でしたが、不安は的中し、
ポッコリと腫れてしまいました。
ステロイドの投与を余儀なくされましたが、
肝臓などにも異常を認めず、元気になりました。
現在は、痩せること、また再発防止のために
食事療法、飲み水療法、トイレ療法を取り入れて
頑張っています。