新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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チェリーアイの外科手術
 チェリーアイと聞いてすぐに分かる方はきっと、
コッカースパニエル、ペキニーズ、シーズー、ビーグルなどを飼っている方と思います。
もちろん、プードル、パグなどほかの犬種でも起こる売る病気です。
 チェリーアイの正式名称は第3眼瞼腺突出です。
これは、先天的に起こる犬種や、眼をこすった、外傷などでも起こります。
本院では、この状態になり、すぐに来院していただくと、点眼だけで治ることが
少なくないですが、この子のように、発症後、1週間も経過すると
点眼液だけでは、治りません。

 この子は、犬同士の喧嘩のあと、この状態になったようですが、
飼主さんは、いつか治ると思い、様子を見ていたようです。

 チェリーアイ 術前

 このように、目尻のところに、赤く充血したものが出ています。
これは、瞬膜とも、第3眼瞼ともいいますが、これが反転し飛び出しています。
ワンちゃん自体、とても痛そうに見えますが、何故か、痛みも痒みもないので、
飼主さんは様子を見ることが多いようです。
 
 このままの状態で放置しておいて良いかというと、
数年、手術をせずにそのままにしていらっしゃる飼主さんもいます。
しかし、この子の飼主さんは、周囲の方から手術したほうが良いと言われ、
手術を希望されました。

 手術は、何種類かあり、飼主さんと相談し、手術法を決めています。
1.ポケット法・・・元の位置に少し石灰を加え、戻し、縫い合わせる方法。
2.アンカー法・・・ある方法で糸を突出した部分を中に入れ込む方法。

 どちらが良いかという話になりますが、現在、その子に会った方法を選択するのがベストです。
1.2も良い点があり、すべての子に当てはまる手術法は無いので、軟骨の状況、時間経過、
充血の状態などを確認し、手術法を決定しています。
 
 この子の場合、1の方法の変法を行い、無事に手術は終了しました。
術後の写真がこの状態です。

 チェリーアイ 術後


このように、術後はほとんど気にせず、点眼だけしていただき、
手術は30分くらいで終了し、当日にお返しできます。
また、抜糸も吸収糸を使用するため必要なく、数日の点眼治療で終了です。
再発に関しては、その子の病態を把握し、その子にあった、手術法を選択すれば
ほとんど再発はありません。
 しかし、中には、手術したほうと反対の眼に起こることもあるので、
要注意ですね。

 この病気は、この子のように、まったく、気にしない子が多いので、
飼主さんもいつか治ると思っている方が多くいらっしゃいます。
チェリーアイになった場合、早々に点眼を行うと、きれいに治ることが多いですが、
日にちが経つと、なかなか点眼などでは、治りにくいので、手術になってしまいます。
 手術法も1つではないので、その子にあった手術法を選択されると
きれいに治るので、あれ?と思えば、病院にお電話ください。

 まだ、子犬なので、見た目も重要です。
無事、手術が終わり、また、再発も無いので、飼主さんも安心されたと思います。
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