新千歳動物病院のブログ
北海道の新千歳動物病院での症例(病気、手術など)を掲載したり、病院内で起こった事柄などを日々、書き込むブログです。 可愛い動物に起こったことを、飼主さんに向けて情報を発信していきます。

プロフィール

動物病院 院長

Author:動物病院 院長
関西出身 47歳

獣医学博士
獣医麻酔外科学会 評議員

妻、子供、犬4頭、猫1頭、フェレット2匹
ハムスター2匹と暮らしています。

趣味;登山、犬と一緒にクロカンスキー。
   フライフィッシングも超初心者です。

 

 

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後足の指の断指手術
 38kgの大きなラブラドールが爪がおかしいと来院されました。
爪を見ると変形し、舐めて赤く変色していました。
 
 このように爪も変形し、皮膚も黒ずんでいます。
ラブの指 術前

 飼主さんは他の指もこのようになっているので
飼主さんと相談の上、内科療法をおこないました。
1週間後には、他の指は良くなりましたが、この指だけは
治らず、炎症を起こしているようでした。
 飼主さんと、再度、相談し、爪の変形だけではなく、肉球もおかしいので
病理検査を行うことになりました。
 病理の結果は『扁平上皮癌』といって、悪性の腫瘍でした。
この腫瘍は、根っこが大きく、小さく切り取っても再発する厄介な腫瘍です。
飼主さんと、手術に関して話あい、大きく切り取ることで再発がなく、元気に過ごせますよと
お話をしました。
 しかし、飼主さんはこの子が大きなワンコなので、術後、指が無くなると歩けないのでは?と
かなり心配されていましたが、手術が上手くいけば問題なく今までのように、走れますよとお伝えしました。
飼主さんは、一度、家に帰宅され、家族会議を開いたようでした。
結果、再発が怖いのと、可能なら1回で手術が終わるほうが良いと考え断指を選択されました。
 手術は中足骨は残し、歩行の障害にならないよう、かつ、マージンを多くとり切除しました。

 ラブの指 術後2.

 このように術後は3本の指で立っています。
40Kg近い体重もしっかりと支えられ、散歩も今までと変わらずに歩けるようになっていました。
飼主さんも、今までと変わらず歩けること、また、病理検査の結果も
『扁平上皮がん』と悪性の腫瘍ではあるものの、マージンを十分に切り取れており、再発はなく
転移はないと診断され、かなり喜ばれていました。

 今までの腫瘍外科は、切り取れば良いと言われていましたが
最近では見た目、術後のQOL(生活の質)が重要といわれています。
 今回も、見た目、QOLが重要な手術でした。
とくに大型犬の場合は、散歩に行けなくなると飼主さんも大変なので
散歩も今までと同じように行けることが重要でした。
 
 この子は、とても元気で、散歩も大好きな子なので
今までのように、元気に散歩に行けるようになり、幸せそうでした。
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